加藤ゼミナールの評判はどうなの?
という悩みを解決します。
加藤ゼミナールは2021年に加藤喬講師により開講された司法試験予備試験専門の予備校です。
2022年より元資格スクエアの看板講師である高野泰衡講師が加藤ゼミナールに移籍したことで大変話題になりました。
そこで今回は加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座の評判ついてまとめていきたいと思います。
- 加藤ゼミナールの予備試験講座の受講を検討している人
- 加藤ゼミナールの予備試験講座の口コミが気になる人
では早速、見ていきましょう。
その他の司法試験予備試験予備校・通信講座の比較はこちら。
もし、高野先生目当てで加藤ゼミナールを考えているなら、22年度については資格スクエアの「合格フルパッケージ」でとるのがおすすめ!
加藤ゼミナールの予備試験司法試験講座について
加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座の魅力はお値段とわかりやすさです。
ただし、新設された予備校なので実績が不明確だったり、事務作業が遅いという声もあります。
結論として、高野先生の講座目当てで受講するなら、22年に関しては資格スクエアで聴講することをおすすめします。今年度販売分は資格スクエアの「合格フルパッケージ」でも高野先生の授業が聴講できます。
理由は、加藤ゼミナールと比較してもそこまで値段も変わらず、ある程度いままでの受講生からのFBによりカリキュラムや質問、添削対応も毎年改善されていて今の段階では加藤ゼミナールより安心できるからです。しかしながら、
加藤ゼミナールって信頼できるのか、正直よくわからない。
という人のために、まずは加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座のカリキュラムと評判について詳しく見ていきましょう。
加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座 カリキュラム
加藤ゼミナールの初心者向けの司法試験予備試験講座には【選択科目の有無】と【1年コースか2年コース】の4種類のコースがあります。
全590時間で全科目の基礎を確立する学習カリキュラムが組まれた、だいたい700時間を超える予備校が平均的な中では比較的短めなカリキュラムです。
代表講座 | 税込価格 | 選択科目 | 合格目標年度 |
---|---|---|---|
予備試験合格パック (1年合格プラン‐選択科目あり) | 602,800円 | あり | 2023年 |
予備試験合格パック (1年合格プラン‐選択科目なし) | 547,800円 | なし | 2023年 |
予備試験合格パック (2年合格プラン‐選択科目あり) | 657,800円 | あり | 2024年 |
予備試験合格パック (2年合格プラン‐選択科目なし) | 602,800円 | なし | 2024年 |
予備試験合格パックの1年コースと2年コースの違いは視聴期限です。
アガルート、資格スクエアをはじめとする他の予備校はデフォルトで2年以上視聴期限があるので、その点は加藤ゼミナールの場合は1年コースを選んでしまうと1年で合格を目指さなければいけません。
他にも2年で合格を目指せるのはWセミナーなど。
加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座 単発講座
加藤ゼミナールは単発講座も充実しています。
予備試験のパックを購入するには予算が・・という人にも、単発講座だけ選べるというのは魅力的ですね。
代表講座 | 税込価格 | 対象者 |
---|---|---|
総まくり講座2022 | 150,000円 | 学習経験者 |
基礎問題演習講座2022 | 150,000円 | 初学者・学習経験者 |
予備試験過去問講座2022 | 120,000円 | 学習経験者者 |
予備試験対策フルパック | 315,000円 | 初学者 |
予備試験・司法試験入門講座 | 384,780円 | 初学者 |
予備試験・労働法完全パック2022 | 265,000円 | 初学者・学習経験者 |
予備試験・経済法完全パック2022 | 245,000円 | 初学者・学習経験者 |
司法試験・予備試験・労働法完全パック2022 | 368,000円 | 初学者・学習経験者 |
司法試験・予備試験・経済法完全パック2022 | 338,000円 | 初学者・学習経験者 |
令和3年予備試験7科目解説講座(単年度販売) | 12,000円 | 学習経験者 |
最も人気の高い「総まくり講座」は基本7科目について、予備校入門講座又は薄めの基本書1冊を終えている既学者が対象なので、この段階に達していない受講生は入門講座を含む「予備試験合格パック」がおすすめです。
また、最速インプット講座として不動の人気を誇る「総まくり講座2022」と判例・典型事例ベースで作成した短文事例問題集の決定版である「基礎問題演習講座2022」、予備試験全年度分の過去問を扱った「予備試験過去問講座2022」がセットになった「予備試験対策フルパック」も人気です。
総まくり講座の担当は加藤講師。内容はやや難なので既学者向け。
それ以外にも、過去問だけなのさまざまな選択が可能なのが嬉しいポイントです。
講座の種類についておわかりいただけたところで、メリット・デメリットに分けて見ていきましょう。
加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座 メリット
加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座が他の予備校と比べて特に優れている点は下記2つです。
- 高野講義のわかりやすさ
- 価格が他校より安い
ではそれぞれ説明させてください。
メリット① 高野講義のわかりやすさ
資格スクエアの看板講師だった高野先生は以前から予備試験受験生の中にもファンが多く、高野先生の講座目当てで資格スクエアを聴いている人も多かったはず。(私もその一人です)
噂に違わず、高野先生の基礎講座のわかりやすさは正直、群を抜いています。
私自身は資格スクエア時代からの高野先生ファンで、加藤ゼミナールの講座は聴いていませんが、加藤ゼミナールになって基礎講座の解説の仕方が大きく変わるということは考えにくいので、講義のわかりやすさは大きな強みの一つと言えます。
特に、初学者にハードルとなる部分をかみ砕いて説明する能力が非常に高いので、挫折せずに法律をゼロから学びたい人にはもってこいの先生といえるでしょう。
加藤ゼミナールについては、「加藤先生パートが不安」という声もありますが、入門講座についてはほぼ高野先生が担当のようですのでその点は問題ないでしょう。
メリット② 価格が他校を比べて安い
加藤ゼミナールのメリットとして、他校と比べると安いという点です。
各校の予備試験パックプランと比較してみると100万円を超える予備校もある中では、価格帯としては平均よりやや安めの価格帯といえます。
司法試験 予備校名 | 定価(税込) |
---|---|
伊藤塾 | 1,148,000~1,364,900円 |
アガルート | 768,460~3,958,460円 |
資格スクエア | 659,780~703,780円 |
LEC | 1,102,870~1,392,000円 |
スタディング | 89,100~134,200円 |
辰巳法律研究所 | 542,600~ 821,500円 |
Wセミナー(TAC) | 438,000~792,000円 (418,000~ 752,000円 ) |
加藤ゼミナール | 547,800~657,800円 |
※上記は予備試験対策のみと予備試験対策+司法試験対策のパックのコースが対象。司法試験や法科大学院対策のみ、単発のコースは入れていません。
※()内は割引後価格。
教材の内容としても加藤先生かまたは当該講義の担当講師がが全ての講座の教材を作成しているので、安心できますね。
加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座 デメリット
次に加藤ゼミナールが足りないなと思う点をあげていきますね。
デメリットはこの3点です。
- 合格実績が不明確
- カリキュラムが発展途上
- 初心者向けには難しい
ではデメリットについて順番に見ていきましょう。
デメリット① 合格実績が不明確
司法試験予備試験は合格率が約4%という超難関資格です。
合格実績をあまり書いていない予備校も多いのですが、加藤ゼミナールもその1つで公式HPには明確な合格実績はありません。
受講生の声はあるものの、21年開講の予備校なのでまだ合格者の声はありません。
まだ開講されて間もないので、今後に期待したいですね。
実績重視ならばやはり合格実績1位と2位の予備校を検討すべきかも。
予備校名 | 2019年 予備試験 合格実績 | 2019年 司法試験 合格実績 | 2020年 予備試験 合格実績 | 2020年 司法試験 合格実績 |
---|---|---|---|---|
加藤ゼミナール | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
辰巳法律研究所 | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
伊藤塾 | 376名合格 | 1,122名 | 360名 | 1,234名 |
アガルート | 非公開 | 523名 | 不明 | 650名 |
資格スクエア | 100名以上 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
LEC | 非公開 | 過去25年間(1993年~2018年) で総計5,134名 | 非公開 | 非公開 |
スタディング | 非公開 | 非公開 | 非公開 | 非公開 |
全合格者数 | 最終合格者 476名 | 1,502名 | 最終合格者 442名 | 1,450名 |
昔は合格者の多くが辰巳だったといっている弁護士の先輩もいましたが、私の肌感覚では東大の同級生や知り合いはやはり伊藤塾が多いです。
私自身はアラサーなので10年前に司法試験を受けていた世代だとやはり伊藤塾ばかりだった印象ですが、最近はアガルートも着実に実績を伸ばしていますね。
デメリット② カリキュラムが発展途上
加藤ゼミナールの悪い口コミとして、見られたのは主にカリキュラムの体系化がまだ他の予備校ほどできていないという点です。
特に下記のような口コミがよく見られました。
- 質問制度がない。あっても返信が遅い。
- 申し込み後の教材発送が遅い。
- 事務対応が遅い。
- テキストが見にくい。
などでした。
個人的には質問も添削も制度がないという点が一番初学者には辛そうかな、と。
この辺りは新しい予備校なので、今後改善されることを期待したいです。
基礎固めのカリキュラムがやはり伊藤塾やアガルートに比べると薄めなので、その辺りは法律初学者には向いてないと捉える声もあります。
やはりアガルートや資格スクエアなどの人員が充実している予備校と比べる事務作業などの遅さなどは気にかかるという口コミは多かったですね。
事務作業についてはやはりアガルートが素晴らしいとい声が多いですが、一方で資格スクエアも2,3年前までは事務作業は遅い印象がありましたがここ数年でかなり改善されました。
加藤ゼミナールも今後スタッフさんなどが増えて対応が改善されるとよいのですが。
デメリット③ 初心者向けには難しい
加藤ゼミナールによくある口コミとして「基礎カリキュラムが手薄」という点です。
高野先生の入門講座のわかりやすさは問題ないのですが、カリキュラムとして基礎固め重視ではないということです。
また加藤先生自体が3回目で合格した方ですので、間違った思考を直すということを得意にした先生です。
以前、資格スクエアで講義を担当されていた時は、再受験の方向けの講義を担当されていました。加藤先生の予備試験の講義自体は「難しい。わかりにくい。」という声もあります。
また講義時間についても、他校の予備試験のパックプランと比較していみると基礎講義は講義数も570時間とやや少なめです。
司法試験 予備校名 | 講義時間数 | テキスト | サポート | 質問 | 添削 | 模試 |
---|---|---|---|---|---|---|
伊藤塾 | 約819 時間 | 〇 | 自発的にいけば適宜対応 | 〇 | 147通 | 公開 |
アガルート | 約850 時間 | 〇 | 隔週30分の個別指導の フォローアップ | FB | 140通 | 自宅 |
資格スクエア | 約686 時間 | 〇 | 月1回15分 フォローアップ | 〇 | 205通 | 自宅 |
LEC | 約700 時間 | 〇 | 「教えてチューター制度」にていつでも相談は可能 | 〇 | 120通 | 自宅 |
スタディング | 約342 時間 | WEBのみ | × | × | × | 自宅 |
辰巳法律研究所 | 全103回 (約309時間)+答練 | 〇 | 公開 | |||
Wセミナー(TAC) | 全205回 (約615時間) | 〇 | 月2回「個別学習カウンセリング」もしくは「個別答案指導」 | 〇 | 100問 | 自宅 |
加藤ゼミナール | 約570時間 | 〇 | × | × | × | × |
また加藤セミナールは、他者から答案添削を受ける目的は、自分にとっての課題を把握することを通じて自分で答案添削ができるようになるための視点を身につけること、というスタンスをとっているため、答案添削などのサポートはありません。
なので、参考答案と疑似モニター答案を比較しながら、多くの人に当てはまりそうな課題のみしか解説されないため、自分で論文がまずかけない人には難しいと思われます。
加藤先生の「総まくり講座」はやや上級者向けなので、受験勉強始めたばかりの人の中にはついていくのが大変という口コミもあります。
加藤ゼミナールは論文をある程度自分で書けて、自身の課題を解説から発見できる人の方が向いてそう。
加藤ゼミナールの司法試験予備試験講座の評判・口コミは? まとめ
加藤ゼミナールは低価格で予備試験受験を始めたい人には最適な予備校です。
さらに、22年より期待の講師、高野先生を迎えさらに今後に期待できます。
もう一度、メリット・デメリットをまとめておきます。
- 高野講義のわかりやすさ
- 価格が他校よりやすい
- 合格実績が不明確
- カリキュラムが発展途上
- 初心者向けには難しい
その他の司法試験予備試験予備校・通信講座の比較はこちら。
- 伊藤塾
- アガルート
- 重要問題習得講座(重問)の評判・使い方
- 論証集の評判・使い方
- 選択科目講座の評判・使い方 - 資格スクエア
- 音声ダウンロードの活用方法
- テキスト特化レビュー - LEC
- スタディング
- BEXA
- Wセミナー(TAC)
- 辰巳法律研究所
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