TACの行政書士講座って評判はどうなの?
という悩みを解決します。
TAC(Wセミナー)は公認会計士を始めとした経営や金融、会計の資格や公務員試験など多くの講座を開いている予備校です。
そこで今回は、TACの行政書士講座についてまとめていきたいと思います。
今回は実際にTACの行政書士講座を受講したYさんに口コミを色々聞いちゃったよ。
Yさんの受講したコースは「プレミアム本科生Plusコース」です。
TACの20年受験向けのWEB通信スタイルで受講しました。
試験結果は不合格。自分の記述対策が不足していたなと反省しています・・。結果は残念だったものの中立的な立場からTACをレビューします。
- TACの行政書士講座の受講を検討している人
- TACの行政書士講座の口コミが気になる人
では早速、見ていきましょう。
その他の行政書士予備校・通信講座の比較はこちら。
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TACの行政書士講座について
結論、TACの行政書士講座の魅力は学習スタイルの豊富さです。
TACでは3つ学習スタイルから自分にあったものを選ぶことができます。
1人でモチベーションを持続できない人は通学スタイルを。
また反対に、自宅の方が集中できる方や忙しくて通学する時間がない人は通信スタイル。
さらに、通学することで学習のリズムを掴みたいが1人で集中して学習したい人向けのビデオブーススタイルがあります。(これは校舎内のビデオブースに行き、講義の収録映像を視聴するというスタイル。)
Webを受講しましたが、映像が見づらいということはありませんでした。
web講義は以前は教室の講義を撮影したもので見づらいという口コミがありましたが、20年版については教室とは別で撮ったもので見づらさはなかったでした。
webの場合は1コマを2本の動画にしているため、半分ずつみることが出来ましたが、通常は1コマ150分。
なるほど。3つ受講スタイルがあるのはわかったけど・・。TACっていっぱい講座あって何選べばいいか正直よくわからない。
という人のために、まずはTACの行政書士講座のカリキュラムとその他単発講座について詳しく見ていきましょう。
TAC行政書士講座 カリキュラム
TACの行政書士講座には主に4つのコースがあります。
初学者向けの「プレミアム本科生コース」と「プレミアム本科生Plusコース」。
学習経験者向けの「スーパー答練本科生コース」と「スーパー答練本科生Success」です。
代表講座 | 税込価格 | キャンペーン価格 | 対象者 | 内容 |
---|---|---|---|---|
プレミアム本科生 (通学) | 236,000円(教室) 236,000円(ビデオブース) | 206,000円(教室) 206,000円(ビデオブース) | 初学者 | 基本講義60回 演習17回 |
プレミアム本科生 (通信) | 236,000円(Web) 255,000円(DVD) | 206,000円(Web) 235,000円(DVD) | 初学者 | 基本講義60回 演習17回 |
プレミアム本科生Puls (通学) | 259,000円(教室) 259,000円(ビデオブース) | 再受験者・他資格 合格者の割引あり | 初学者 | 基本講義67回 演習17回 |
プレミアム本科生Puls (通信) | 259,000円(Web) 280,000円(DVD) | 再受験者・他資格 合格者の割引あり | 初学者 | 基本講義67回 演習17回 |
スーパー答練本科生 (通学) | 155,000円(教室) 155,000円(ビデオブース) | 再受験者・他資格 合格者の割引あり | 経験者 | 演習36回 |
スーパー答練本科生 (通信) | 155,000円(Web) 172,000円(DVD) | 再受験者・他資格 合格者の割引あり | 経験者 | 演習36回 |
スーパー答練本科生Success (通学) | 219,000円(教室) 219,000円(ビデオブース) | 再受験者・他資格 合格者の割引あり | 経験者 | 演習61回 |
スーパー答練本科生Success (通信) | 219,000円(Web) 246,000円(DVD) | 再受験者・他資格合格者の割引あり | 経験者 | 演習61回 |
※1コマ150分(2回に分けて視聴可能)
プレミアム本科生Plusコースには、基本講義に入る前に各科目の概要や予備知識を確認する授業が7回あるため、全く法律を学んだことのない方でも講義についていくことができ、安心です。
0からの行政書士受験を始めようって言う人は「プレミアム本科生コース」を選んでおけば間違いない。
スーパー答練本科生コースとスーパー答練本科生Successコースは、演習量を重要視しているため行政書士試験の経験がある方や、学習経験がある方におススメです。
また早期キャンペーンについては、「スーパー答練本科生」と「スーパー答練本科生Success」は21年3月時点はすでに終了していますが、「プレミアム本科生」は3月31日まで利用できます。
TAC 行政書士講座 単発講座
上記の講座の他にも、短期間で合格を目指す方向けに「チャレンジ本科生コース」があります。
このコースは試験本番3か月前の8月から学習を開始し、講義35回と演習15回によって、短期間で一気に仕上げるカリキュラムになっています。
短期集中で学習したい方や、独学で勉強し、最終確認として予備校の講義を受けたい方におススメなのね。
また、教室・ビデオブース・Web講座であれば129,000円で受講できるため、費用を抑えることもできます。
講座の種類についておわかりいただけたところで、メリット・デメリットに分けて見ていきましょう。
TAC 行政書士講座 メリット
TACの行政書士講座が他の予備校と比べて特に優れている点は下記3つです。
- 問題演習が多い
- テーマごとに優先度が示されている
- 実際の試験と同じ形式の模試を受けることが出来る
ではそれぞれ説明させてください。
ちなみに他の受講生からはこんな口コミがありました。
・模試の難易度は本番の試験以上で、模試に慣れていたおかげで緊張することはなかった
・TACのテキストは色々な問題を網羅していて分かりやすかった
・受けられなかった講義のフォローもあって良かった
などがありました。
メリット① 問題演習が多い
こんなにできるかなと不安になるくらい TACの教材はとにかく問題集が多いです。
過去問から科目別の問題演習まで、豊富に用意されています。
これがその写真です。
問題数だけでなく解説も充実しており、解く際のポイントなども書かれているため、答えは分かったけど解き方が分からないというモヤモヤがなくなります。
これは長期的にモチベーションを保つためにも重要な点です。
特に行政法は、過去問とほぼ同じ知識で正解できる問題が出題されるため、問題を多くこなして見たことのある問題を増やすことが効果的です。
さらに、行政法は出題数が多いため、ここで確実に得点できることで合格に大きく近づきます。
いわゆる捨て科目を作りる必要がなかったです。
出題数の少ないマイナー科目についても問題が充実しているため、網羅的に学習をすることで万全の状態で試験に臨むことが出来ます。
メリット② テーマごとに優先度が示されている
TACで使っているテキストや問題集、模試などは問題に全てに3段階で優先度が示されています。
そのため、授業を受けたり問題を解いたりする時に常に重要なポイントを意識しながら勉強することが出来ます。
どこが重要かを明記してくれると、得点につながる部分がすぐに分かるため、非常に勉強しやすかったです。
また直前期には優先度の高い問題を集中的に行う、というようなこともできるため、とても便利でした。
実際に勉強してみて分かったことですが、行政書士試験は司法書士試験などに比べると少ないかもしれませんがそれでも学習すべき範囲はかなり広いです。
でも出題される範囲はそれほど広くなく、頻出テーマが多いという印象だよね
そのため、得点につながるテーマをすぐに見分けられると効率よく学習できると思います。
しっかりと時間をかけて学習される方はもちろん、短期間で合格を目指される方には特に効果的で、大きなメリットになると思います。
メリット③ 実際の試験と同じ形式の模試を受けることが出来る
TACでは試験本番までに、実際の試験と同じ形式の模試を5回受けることが出来ます。
5回も!!
模試はTACの校舎で本番さながらの環境で受験するか、自宅で受験するかを選択できます。
模試を行うことで実際の試験での時間配分や形式を確認することが出来ます。
感染拡大の危険を感じたため、私は自宅を選択しましたが、自分で時間配分などを決めてちゃんと臨めばいい練習になります。
行政書士試験は60問を180分で解くため、実際には時間がなくなるほどの試験ではありません。
かなりの長時間悩まない限りは見直しまでする時間を十分確保できるはずです。
そうはいっても、初めてが試験本番では緊張で集中できなかったりするかもしれないため模試で慣れておくことは大事です。
模試の回数が多いことのメリットはそれだけではありません。
その時点で自分が何点取れていて、合格点まで何点足りていないのか、またどの部分で間違いが多いのかを把握できるというのが最大のメリットです。
1度や2度ではなく、それ以上に行うことで前回間違いが多かった分野をどこまで修正できたかを分析することが出来ます。
さらに、試験と同じ形式の模試で合格点が取れた場合、これは大きな自信になります。
自分の実力を知るためにも、自信を得るためにも模試の回数が多いというのはTACの優れている点です。
TAC 行政書士講座 デメリット
次にあえてTACが足りないなと思う点をあげていきますね。
デメリットはこの3点です。
- 論理的な説明が少ない
- 優先度の低い分野の解説不足
- 口頭での講義について行くのが大変
受講スタイルは人それぞれなので、デメリットの解釈は異なる可能性もあるため、あくまで私の勉強の仕方にはあっていなかった点として紹介します。
ちなみに他の受講生からはこんな口コミがありました。
・講師が教科書を読んでいるだけだった
・講師からのフィードバックの質があまり良くなかった
・理解を後回しにして、試験に出そうにないところはスルーされた
などでした。
ではデメリットについて順番に見ていきましょう。
デメリット① 論理的な説明が少ない
TACの講義を聞いていて気になったのは、あまり理由が説明されないということです。
詳しい解説をすることなく、「大事なので暗記してください」と言われているような印象を受けました。
講義で優先的に学習すべきところを聞きそれを覚えるというのが合格法としては有効なのかもしれませんが、なぜそうなるのかという理由を知って理解したい派の方は納得しづらいかもしれません。
また、そういった論理展開なく覚えるよりも、「こうだからこうなる」という理由まで理解した方が記憶に残りやすいのではないでしょうか。
私が受けたWEB講義の先生の場合は説明は少ないように感じましたが、他の授業を受けた生徒に聞く限りは理解できるように解説してくれる先生も多いみたいですね。
そのため、上記のようなタイプの方は合わないなと感じるところがあるかもしれません。
一方で、記憶力に自信がある方や記憶法をお持ちの方は、効率よく学習できると思います。
デメリット② 優先度の低い分野の解説不足
2つ目は、優先度の高い分野を効率的に学習することを重視しているせいか、優先度の低い分野にはほとんど触れてくれないという点です。
効率化という面では有効な方法だし、TACだけではないかもしれないけど・・。
しかし、優先度の低い問題だとしても、直接の答えではなくても選択肢を絞るために必要な知識だったりもすると思います。
そのため、講義で全く説明しないというのには疑問を感じましたが、限られた時間の中で必要な知識を得るためには仕方ないのかもしれません。
また、予備校が研究を重ねて優先度をつけていることから考えると、優先度が低く講義で扱わなかった分野は本当に出題されないのでしょう。
なので、この点はあまり気にしないのが正解かもしれません。
デメリット③ 口頭での講義について行くのが大変
TACでは基本的に講義では板書などは行われず、口頭での説明のみで進んでいきました。
普段から、講義中は聞くことに集中しているという方は問題ないかもしれませんが、講義中にも書くことで整理しようとしているタイプの方にとっては大変かもしれません。
なぜなら、講師の方はひたすら話し続けるため、それを聞きながらノートを取ろうとすると置いて行かれてしまうからです。
うーん、たしかにノートに書いてるうちに授業が進んでしまっている経験はあるな。そういう意味では自分で自由にストップできたり、レジュメがすでにあるオンライン予備校のほうが便利だね。
そのため、書いて整理したい方も講義中は聞くことのみに集中し、講義終了後に復習としてノートを作るようにすることをおススメします。
TACの行政書士講座の評判・口コミは? まとめ
TACは、とにかく学習効率を重視される方や、問題を解くことで知識を定着させていくというスタイルの方には向いていると思います。
良くも悪くもコースがたくさん種類があるので、自分の学習状況に応じて合っている講座を選ぶ必要があります。
もう一度、メリット・デメリットをまとめておきます。
- 問題演習が多い
- テーマごとに優先度が示されている
- 実際の試験と同じ形式の模試を受けることが出来る
- 論理的な説明が少ない
- 優先度の低い分野の解説不足
- 口頭での講義について行くのが大変
最近は予備校事情も一気に変わり、資格試験受験も通学型がメインだった時代から、通信がメインに変わろうとしていますよね。
TACの通信講座も最近は見やすくなり、どんどん進化しているのでこの時代に受講スタイルを選べるのは嬉しいですね。
外出を控えたいこの時期にがっつり家でスキルアップするのも手かもしれないですね。
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