司法書士になるにはどうしたらなれるの?
30歳過ぎても目指せる?
結論、司法書士は高卒でも、社会人でも、何歳でも目指すことができます。
また令和3年度の司法書士試験合格者の平均年齢は41.79歳。
合格者の年齢は21歳~77歳と幅広く、30代、40代はもちろん、セカンドキャリアで50歳以上の合格者も増えています。
司法書士の魅力を知りたい人
司法書士になれるのか悩んでいる人
30歳すぎてから弁護士を目指し始めた法律初心者の私が弁護士になるまでのストーリーは司法試験受験記に現在進行系で更新中。
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司法書士になるには
司法書士って税理士試験ともよく比較される
難関資格でしょ?
司法書士試験はその知名度こそそんなに高くありませんが、合格率約3~5%の超難関資格です。
司法書士になるには基本的には弁理士試験という最難関クラスの国家資格試験を突破せねばなりません。
そこでまずは司法書士になるにはどうすればよいのか、どんな人がなれるのか、下記のように分解してみていきましょう。
- 司法書士になるには
- 司法書士試験とは
- 司法書士の向き不向き
- 司法書士の仕事
- 司法書士の年収
- 司法書士のキャリアパス
では早速、それぞれの項目について見ていきましょう。
司法書士なるには① 司法書士になるには
司法書士になるには2つのルートがあります。
最も一般的なのは、司法書士試験に合格すること。弁理士試験の受験資格は特になく、年齢、学歴関係なくだれでも受験することができます。
司法試験のように、ロースクールや予備試験を突破する必要がないというのは司法書士試験のいいところね。
2つ目のルートとしては、裁判所や検察局で10年以上キャリアを積んで口述試験をパスするという方法です。
ただし、裁判所や検察局から内定をとるには多くの場合は司法試験を突破する必要があります。
また、裁判所事務官・裁判所書記官・法務事務官・検察事務官の場合は10年以上、簡易裁判所判事・副検事の場合は5年以上の実務経験が必要になり、このルートは司法書士試験を突破するよりも圧倒的に難易度が高いのです。
司法書士になるためだけの目的でこの道に進むことは考えにくいでしょう。
司法書士なるには② 司法書士試験とは
司法書士試験は筆記試験と口述試験の2段階の試験です。
筆記試験は午前の部と午後の部に分けられていますが、1日で全てが終了します。試験の形式は、午前の部は択一式(35問)、午後の部は択一式(35問)と記述式(2問)です。
司法書士試験の特徴は基準点、つまり足切りがあること。
この筆記試験の合否は、各基準点を超えた上で、合格点を上回ることが要求されます。
つまり、仮に総合得点が合格点を超えていたとしても、午前の部択一式で基準点を下回る点数だったら不合格になってしまうのです。
筆記試験を追加した人は10月の口述試験で口頭での応答能力が問われます。
安心してください。例年、筆記試験合格者のほぼ全員が合格しています。
最終合格率は約3~4%と言われていますが、これはほぼ第一段階の択一式問題の突破率です。択一問題の足切り点をクリアした人の最終合格率は約30%程度と言われています。
筆記試験は一度合格すると永久に免除されます。
とはいえ、口述試験で不合格になることはほぼないので、実質筆記試験がキモ。
不慮の事故などで当日口述試験に行けなかった人にも優しい措置になってるよ。
司法書士試験突破後には、中央新人研修を始めとする研修がありますが、これはほとんどの合格者が就職活動と同時並行で行います。早い人だとほぼ合格を確信した場合は筆記試験終了後から始めることもあるようです。
つまり司法修習のようにガッツリ1年拘束されたりするものではありません。
司法書士なるには③ 司法書士の向き不向き
司法書士に向いている人の特徴は個人的に下記のように感じています。
- 几帳面な人
- 調和を好む人
- 学ぶことが好きな人
まず司法書士の主な業務は官公庁に提出する書類の作成です。そこに不備があっては大変ですから、正確性の高さは求められる能力でしょう。
また司法書士の仕事は、利害関係者を円満にかつ間違いなく法的処理をすることが求められています。
司法書士と弁護士の違いとして、対人関係のトラブルがない状態で法的手続きをすることが挙げられるよ。
弁護士に比べて登記業務が主の司法書士は依頼者双方から感謝される仕事なので精神的にも平穏でいられるのが特徴です。
さらに毎年、法改正され新たな判例が数多く追加される法律を取り扱う仕事です。
司法書士としては、資格取得後も新たなものを学び研究していくことを面白いと感じられる人に向いているといえるでしょう。
詳しくは別途まとめたいと思います。
司法書士なるには④ 司法書士の仕事
司法書士の仕事はかなり多岐に渡ります。
司法書士は、「人々の財産と権利を法的に守ること」を専門とする法律家です。
司法書士免許は知財関連の最高峰国家資格だからこそ、司法書士しかできない仕事がたくさん。
司法書士の仕事として最も多いのが、会社を設立したときや不動産購入の際に必要になる登記の相談です。
裁判所・検察局・法務局などに提出する書類の作成や、登記・供託の手続き、審査請求なども担当します。
また人々の生活と密接に関わる国民の権利保護の専門家であり、人々や企業からの法律相談に乗ったりするコンサルのような仕事も行います。
業務の内容はおおまかに下記です。
- 土地や建物の登記に関する業務
- 会社や各種法人の登記に関する業務
- 債務整理に関する業務
- 裁判に関する業務
- 相続・遺言に関する業務
- 成年後見に関する業務
司法書士なるには⑤ 司法書士の年収
司法書士の年収について、気になりますよね。
司法書士の年収は、日本司法書士会連合会の「司法書士実態調査」から集計した結果では、平均年収は約681万円です。同じく日弁連の同様の調査では弁護士は約800万円程度だったので、他の士業と比べると少なく感じますね。
とはいえ司法書士の場合はその多くが勤める事務所の規模と地方と都市部により大きく異なります。また民間企業に務める場合はその企業の平均年収に大きく依存するため、中小企業では400万円に満たないこともあるでしょう。
一方で、独立・開業した司法書士は平均年収は500万円程度となっており、うまくやれば1,000万円以上の年収を稼ぐ人もいます。
また当然ながら男女間の差も、ほとんど認められないのが特徴です。
キャリアパスも男女平等なのは士業に共通するいいところ!
司法書士なるには⑥ 司法書士のキャリアパス
司法書士登録録後のキャリアは大きくわけて3つ。司法書士事務所、普通の民間企業に就職するか、または独立するかの3つです。
司法書士は士業の中では珍しく登録直後から独立が目指せる資格です。ただ、独立したい多くの人は前職が不動産業または法律業務であったりする場合が多いようです。
ほとんどの司法書士が最初に選ぶキャリアは司法書士事務所でしょう。それは民間企業で働くよりも給料面でよく、また司法書士事務所での下積みがのちのちのキャリアで評価されることが多いからです。
司法書士事務所では、登記などの申請をするための出願書類の作成を代行したりします。
司法書士事務所で出世してパートナーを目指すというキャリアもありますし、スキルやコネクションで作ってから独立して開業をするという人もいます。
司法書士になるには まとめ
司法書士という職業は人々の生活に密接に絡み合う権利や財産を守るという非常に重要な役割を担っています。
また争いこと有りきではなく、ポジティブな方面から利害を調整するために働く仕事です。
司法書士資格は受験者のほとんどが社会人。社会である程度別の仕事をしてからキャリアアップのために司法書士をとりたいと考えているひと多数。
また、司法書士試験は学歴や年齢の制限がなく、高校生でも目指すことができます。
これからどんなキャリアでも歩める学生はもちろんのこと、社会人でも目指せるのは嬉しいですよね。
司法書士を目指そうか迷っている人の一助となれば幸いです。
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