※2021年版に更新しました。
社労士にはどのくらいの勉強すれば合格できる? おすすめの予備校ってどこ?
社労士(社会保険労務士)試験は最低500時間、独学では800~1000時間が合格までの目安時間と言われています。
年に1回しかない試験。一発合格狙いたいなら、しっかり対策たてたいものですね。
合格率は2020年度は約6.4%で、ここ数年はだいたい6%台と落ち着いています。
参考:TAC
6.4%か。宅建の17%や行政書士11.5%に比べるとかなり下がるな・・。
社労士試験は難関資格である上に、全8科目と勉強科目が多く、基準点という関門があるため合格率が低いの。 つまりしっかり予備校で対策をする必要あり!
社労士(社会保険労務士)受験は早い人であれば受験期間が約6ヶ月間から目指すことができます。
ですが、通常は合格までに1年くらいは準備期間が欲しい難関資格です。
ゆとりをもって始めるに例年の試験は8月の第4週なので、前年の9月くらいから勉強スタートが最適!
合格には自分に合った予備校選びがかかせませんね。
そこで、社労士受験生がよく使っている人気予備校6社を比較してみました。
国家総合職・MBAなどいろんな難関資格に挑戦してきた難関資格マニア。 法学資格全般に興味を持ちつつ、今は予備試験受験生。 メインは資格スクエア6期、サブでアガル-トにもお世話になっています。書いてる人
社労士(社会保険労務士)予備校・通信講座6社を比較
今回比較の対象とした予備校は下記です。
特徴の異なる6社を選びました。
法律系老舗の有名どころ、TAC・LEC。
加え、新興オンライン予備校で近年人気急上昇中のアガルート・資格スクエア。
通信講座で低コストが魅力の通信講座フォーサイトとスタディングの6社を対象にしました。
社労士(社会保険労務士)に関しては、その他ユーキャン、クレアール
、資格スクール大栄、資格の大原などまだたくさんありますが、ここでは大手とオンラインの代表的な予備校を4社と通信講座の2社のみピックアップして比較しています。
その他の予備校については別途見ていきたいと思います。
では早速、それぞれの予備校について簡単に概要から見ていきましょう。
社労士(社会保険労務士) 予備校・通信講座① TAC
- 講座の価格が高い。
- 有名講師の良さで有名で、講師人数の多い。
- 社労士合格者の5.6人に1人がTAC生と実績は一番。
- 通学と通信両方対応可能だが、通信講座は通常講義の録画のため見にくい。
国家総合職でTACにお世話になったなあ。サポート体制がしっかりしていてよかったけど、もちろん社労士の実績も強い。
また日本全国主要都市にどこでも校舎があるのは強いですよね。
\合格者実績ナンバーワン!/
社労士(社会保険労務士) 予備校・通信講座② アガルート
- コスパ最強なのは実はアガルート。
- 薄くて高品質なテキストにはファンも多い。
- 講師は元大手予備校なので講義も定評あり。
- オンライン予備校ながら対面のサポートもあるコースが魅力的。
法改正などの関係で次の科目が視聴できるようになるのに通常は時間がかかったけど、21年版は配信時期の遅さを大幅改善。
再受験の人で年金に関する項目だけ早く勉強したいなどの要望にもバッチリ!
また、アガルートには学習状況を指導してもらえる定期カウンセリングが月1回があります。
コストを抑えつつ個別対応もしてほしい受験生にとってはアガルートも魅力的です。
アガル-トの講座をさらに安く購入する方法についてはこちらでまとめています。
\高品質テキストと言えば!/
社労士(社会保険労務士) 予備校・通信講座③ フォーサイト
- 記述式対策に強くサポート体制も充実
- 大手に比べると料金・価格がリーズナブル
- 司法書士、土地家屋調査士に強く司法書士合格の実績も十分。
- 公式サイトが古く、広告もそんなにしていないため知名度がやや劣る
通信講座ながら利用者も多く、社労士の実績もなかなか強い!
\実績とコスパを兼ね備えた/
社労士(社会保険労務士) 予備校・通信講座④ 資格スクエア
- オンラインの機能性業界一。
- ついに21年版から時短で受かるの逆算カリキュラム採用。
- 有名講師を大手予備校から引き抜いてきていることもあり、講座の質がよい。
- 2013年の設立からまだ数年であるが、受講者数、合格実績を着実に伸ばしている。
無駄を徹底的に省いて作り込まれたカリキュラムが時間のない人に最適!
カリキュラム自体もすべて網羅的に学ぶというよりは合格するための最短ルートを辿るという方針ですから、忙しい社会人向けと言えます。
資格スクエアでは講座購入の際に使える割引き・クーポンをもらえる可能性があります。
クーポンの取得方法についてはこちらをご覧ください。
\コスパよく合格への最短ルート/
社労士(社会保険労務士) 予備校・通信講座⑤ LEC
● 社労士よりもどちらかというと司法書士、行政書士に強い予備校。
● 単発講座の種類が多く、自分の好きな講師や講座のカスタマイズがしやすい。
● 講師全体の質ではややTACより劣るものの、大手の強みでもある講師数は十分。
● 教材の良質さは一番。また模試問題に定評があり、独学でもLEC教材に頼る人多数。
LECって名前を聞くだけで安心するよね。 実績や講師のノウハウがあるので安定感あり。
また日本全国主要都市にどこでも校舎があるのは強いですよね。
\やっぱり老舗の安心感/
社労士(社会保険労務士) 予備校・通信講座⑥ STUDYing(スタディング)
● 激安予備校として有名
● 30分1コマのオンライン講座でスマホ1つで開始できる。
● ただし質問回答サービスはないので、ほぼ独学スタイルとなる。
● 資格勉強をおためしで開始してみるには気軽に始められるサービスになっている。
激安予備校として有名だけど、社労士講座に関してはそこまでのお得感はないかも?
スタディングのクーポン入手方法についてはこちらをご覧ください。
\社労士予備校史上最安値!/
社労士(社会保険労務士)予備校・通信講座 比較ポイント① 価格
では早速各社の社労士のコースの値段を見ていきましょう。
予備校によっては初学者向けと経験者向けどちら向けのコースも取り揃えていますが、初学者向け講座を比較しています。
税込価格 | その他特典 | キャンペーン | 期限 | |
TAC | 123,000~224,000円 | +入会金10,000円 | ||
アガルート | 184,800~239,800円 | 合格時全額返金・お祝い金3万円 | 90,000円割引き | 1月11日 |
フォーサイト | 113,960~167,860円 | 不合格時全額返金 | 最大42,800円割引き | 不明 |
資格スクエア | 107,800~206,800円 | 合格時10万円返金 | オンライン説明会参加者に特典あり | |
LEC | 159,250~285,000円 | ポイント5%還元 | 最大50,000円割引き | 1月末 |
スタディング | 60,500~82,500円 | 合格お祝い金1万円 | クーポン取得方法はこちら |
※上記は社労士試験対策のパックのコースが対象。単発のコースは入れていません。
※すべて税込価格で比較しています。(公式ページは税抜価格であることも多いので注意してください。)
一番安いのはスタディングです。
ただ、予備試験や司法書士などのその他法律系資格ではスタディングが圧倒的安さだったので、社労士試験についてはフォーサイトや資格スクエアのコスパもなかなか見逃せません。
フォーサイトの場合は20年8月現在キャンペーン中で実質税込83,380円から基礎と過去問演習のコースがあります。
実はアガルートも20年12月まではキャンペーンで実質94,800円~。さらに合格すれば実質無料なだけでなく+3万円得するという太っ腹!
一方で、大手予備校のTAC、LECは強気のお値段ですね!
この2社に関しては、衛生で視聴するWEB講座の場合は通常料金より少し安くなるので価格に幅があります。
TACについては入会金1万円も必要になってくるので、このあたりの特典はその他オンライン予備校や通信講座と比べると費用面ではネックになりそうです。
★5つ段階で評価するとこんな感じでしょうか。
TAC アガルート フォーサイト 資格スクエア LEC スタディング
では実際の中身はどうなのでしょうか。
講師・質・実績の順番で見ていきたいと思います。
社労士(社会保険労務士)予備校・通信講座 比較ポイント② 講師数
すべての講師数でみると、社労士以外の授業を担当している講師も含まれるので、今回は各予備校の紹介などで表に出ている看板講師の数のみで比較します。
講座担当講師数 | 代表講師 | |
TAC | 6名~多数 | 岡根・宮島 |
アガルート | 約2名~ | 大河内・竹田 |
フォーサイト | 約2名~ | 加藤・二神 |
資格スクエア | 約1名~2名 | 田口 |
LEC | 約5名~多数 | 澤井・工藤 |
スタディング | 約1名~ | 早苗 |
※敬称略・オフィシャルHPの講師紹介参照
やはり大手のTAC、LECは講師のそろえ方が群を抜いていますね。
ここは口コミベースだけど、TACの講師の方が受講生からの評判のよかったよ。特に岡根先生と宮島先生は人気だよね。
とはいえ、LECの先生も大きなハズレは少なく、何より人数が多いので選択肢は広そうです。
アガルートの大河内先生はTAC、LECでも経験がありキャリア20年以上のベテランです。
資格スクエアの田口先生はSNSなどやっていないので情報が少なめですが、自身は4ヶ月で社労士に合格しており大手予備校で14年のキャリアがあります。
フォーサイトの加藤先生は可もなく不可もなく、クセのない授業ではきはきした話し方には定評があります。
スタディングの早苗先生も辰巳法律研究所での実績があります。
講師数と有名講師の揃え方で主観で評価しました。
口コミの少なかった資格スクエアとスタディングは★2つとしました。
TAC アガルート フォーサイト 資格スクエア LEC スタディング
社労士(社会保険労務士)予備校・通信講座 比較ポイント③ 質
内容・質は最も重要なポイントですよね!
ここでは、講義の内容と口コミの2つのポイントから予備校講座の質を見ていきましょう。
社労士予備校・通信講座 講義の内容
ここでは、代表的なコースを取り上げて講義時間などを比較してみました。
講座名 | 税込価格 | 講義時間数 | オリジナルテキスト | 質問 | 模試 | 時間別単価 | |
TAC | 2021年合格目標 総合本科生 | 224,000円 | 約220時間 | 〇 | 〇 | 〇 | 1,018円 |
アガルート | 【初学者向け】入門総合カリキュラム | 162,800円 | 約278時間 | 〇 | FBから | 〇 | 585円 |
フォー サイト | 社会保険労務士 バリューセット3 2021年度試験対策 | 131,560円 | 約110時間 | 〇 | 15回 | 〇 | 1,196円 |
資格 スクエア | 【2021年向け】逆算プラン | 173,800円 | 約140時間 | 市販のもの | 〇 | 未来問 付き | 1,241円 |
LEC | 2021年合格目標 合格コース | 225,000円 | 約250時間 | 〇 | 〇 | 〇 | 900円 |
スタ ディング | 社労士総合コース[2021年合格目標] | 82,500円 | 約139時間 | オンライン版 のみ | × | 〇 | 593円 |
※講義時間数は20年8月時点で公式HPに掲載のある時間です。(記載のないところは問い合わせから)
※時間別単価はHPに掲載掲載情報を元に独自で追記していますので参考程度にしてください。
TACとLECについては高いですが、授業時間も他の予備校よりもボリュームがあります。
TACについては、勉強時間が必要になるので生徒の授業離脱率も高いようです。
22万円も払って授業に来なくなるのはもったいない。。 TACは講師、LECは教材に強いイメージ! 講座は高いけど模試の評判が高く、模試のみこの2社いずれかで受けるというのはかなりアリ!
フォーサイトは割引価格の講座を選べば値段は安いですが、講義時間を見ると内容がこれでは足りないのでは?感じます。
また実際のユーザーの意見でもフォーサイトだけでは足りないのでは不安という声もありました。
その点講義時間も十分あり、キャンペーン価格であれば10万円を切るアガルートのコスパ最強説。
資格スクエアはテキストが市販のものと同じである点だけ少し残念だが、予備試験講座で評判の高かった逆算カリキュラムが採用されたのは大きなメリットです。
逆算カリキュラムはインプット・アウトプット 1対3をという脳科学的に効果のある勉強方法を採用し、講義を聴く時間を短くして自分で勉強するアウトプットに時間を割かせる方法です。
スタディングは紙のテキストは付属でないので、紙に書き込みたい場合は自分でPDFテキストを印刷する必要あり。
ただしスタディングは製本のテキストはないので、紙テキストに書き込みたい方には不向きです。
では、実際の口コミを見ていきましょうか。
社労士予備校・通信講座 講義の口コミ
ここでは、実際に社労士講座を受講した方の意見を引用しました。
留意していただきたいのは、いずれにしてもケース1の個人的意見であるため口コミに矛盾があります。
これだけを鵜呑みはNGですよ。
口コミ | |
TAC | |
アガルート
| |
フォーサイト | |
資格スクエア | |
LEC | |
スタディング | |
いかがでしたでしょうか?
口コミはどこの予備校も賛否両論あるものですが、まとめるとこんなところでしょうか。
TAC アガルート フォーサイト 資格スクエア LEC スタディング
社労士(社会保険労務士)予備校・通信講座 比較ポイント④ 実績
社労士の2019年平均合格率が6.4%程度という難関資格です。
だからこそ、実際の合格実績はどうなのか気になりますよね?
実績 | |
TAC | 2019年445名合格 合格者の約5.6人に1人がTAC生 |
アガルート | 合格率は全国平均の4.50倍 |
フォーサイト | 合格率は全国平均の4.02倍 |
資格スクエア | 非公開 |
LEC | 非公開 |
スタディング | 非公開 |
※オフィシャルHPの合格者の声参照
19年が実績はTACが一番でしたが、20年の結果はまだ更新されていません。
お値段が同じくらいのLECですが、実は社労士に関しては実績は非公開でした。
フォーサイトとアガル-トについては合格率を公開しています。
全国平均の〇〇倍・・ってつまり?
20年度の平均は6.4%でしたのでつまり、どちらも5人に1名以上が合格しているということですね。
2019年社労士合格率 6.4% フォーサイト合格率 25.7% アガル-ト合格率 28.6%
素晴らしいですね!
フォーサイトについては19年は23.70%、アガルートについては20.79%だったので、平均合格率は下がっているにも関わらず2社とも確実に毎年実績を伸ばしています。
一方で、資格スクエアとスタディングは残念ながら合格者実績は非公開です。
だとしてもアガル-トでは合格率の開示はあるので、まだまだ社労士講座については実績不足と言えそうですね。
資格スクエアもスタディングも社労士講座は導入してまだ年数が浅いので実績がほしいため、値段設定が安くしているかもしれません。
つまり合格実績がある程度ついてきたら、値段は上がる可能性もあるということか。。
これはあくまで予想ですが、内容を考えるとこのコスパは実績なしの所以と言えそうですね。
よってオンライン予備校の2社については判断不可で★1つにしました。
TAC アガルート フォーサイト 資格スクエア LEC スタディング
社労士(社会保険労務士) 予備校・通信講座 6社比較 まとめ
いかがでしたでしょうか?
社労士には他にもユーキャン、クレアール
、資格スクール大栄、資格の大原などの大手予備校もたくさんの選択肢があります。
今回はその中で人気が高く、実績・コスパにおいてそれぞれ優れている6社を紹介しました。
それぞれ違った良さがあるので向いている人を見ていきましょう。
実績、講座のカバー範囲はやはりTACが社労士合格への王道です。
ですが、万人受けする予備校というのはないのでその人に合った予備校を選ぶことが合格への近道になります。
同じ予備校とはいえ、やはり強い講座というのは違うので「社労士試験」に本当に強い予備校を選ぶ必要があるよね。
人によっても講師や予備校との相性は違ってくると思うので、自分に合った予備校選びの一助となれば幸いです。
\実績とコスパを兼ね備えた/