※2021年版(2022年弁理士試験合格目標)に更新しました。

弁理士試験にはどのくらいの勉強すれば合格できる?
おすすめの予備校ってどこ?
通信講座でも合格できるの?
弁理士試験は約3,000時間が合格までの目安勉強時間と言われています。
また平均受験回数は3~4回と言われる難関資格ですね。
年に1回しかない試験。一発合格狙いたいなら、しっかり対策たてたいものですね。
合格率は2019年度は約8.1%です。18年は6.5%、17年は7.0%と年によって差があるものの、だいたい6~8%前後で推移しています。
(令和2年度の最終合格発表は令和3年3月11日(木))
参考:LEC

同じ法律系資格の司法書士の4%、社労士の6.6%と同列レベルかそれ以上の難関資格と言われるわけか・・

弁理士試験は予備試験と同様、「短答式試験」「論文式試験」「口述式試験」の3段階。
それぞれの試験に合格した方だけが次の試験に進むことのでハードルが高いの。
働きながら3,000時間となると、合格までには最短でも1年以上は準備期間が必要になる資格です。

例年の弁理士試験の短答式試験は5月。前年の春までに勉強スタートが最適!
弁理士は市販の参考書も多いので、正直独学で目指すことも可能です。
しかし、1回合格を狙う多くの人が予備校を使っているのが現状です。
そこで、弁理士受験生がよく使っている予備校6社を比較してみました。
- 弁理士の予備校選びに悩んでいる人
- 自分に合った予備校が知りたい人

国家総合職・MBAなどいろんな難関資格に挑戦してきた難関資格マニア。
法学資格全般に興味を持ちつつ、今は予備試験受験生。
メインは資格スクエア6期、サブでアガル-トにもお世話になっています。
弁理士 予備校・通信講座6社を比較

今回比較の対象とした予備校・通信講座は下記です。
特徴の異なる6社を選びました。
法律系老舗予備校の有名どころ、TAC・LEC。
加え、新興オンライン予備校で近年人気急上昇中の資格スクエア・アガルート。
通信講座で低コストが魅力の通信講座スタディング
弁理士と言えばの有名校の代々木塾の6社を対象にしました。
弁理士に関しては、実はあまり対応している予備校が多くありません。
では早速、それぞれの予備校について簡単に概要から見ていきましょう。
弁理士 予備校・通信講座① TAC
- 講座の価格が高い。
- 答練と模試がついてくる。
- 安定した講義、教材の質の良さ。
- ただし、弁理士試験講座の実績はLECに負けている。

弁理士講座は他の資格講座よりやや弱い印象があるものの、TACの講師の良さは安定してるね。
\言わずとしれた大手予備校/
弁理士 予備校・通信講座② 資格スクエア
- コストパフォーマンスNo.1。
- 信頼のおける講師の授業に定評がある。
- オンラインながら、講師に学習の悩み相談する機会もある。
- 弁理士講座開講からまだ数年であるためか、合格実績が足りないのではという声も。

内容も充実していながら、価格も安くて革新的!
資格スクエアでは講座購入の際に使える割引き・クーポンをもらえる可能性があります。
クーポンの取得方法についてはこちらをご覧ください。
\史上最年少合格者輩出/
弁理士 予備校・通信講座③ LEC
- 有名講師が多い。
- 弁理士試験で最も実績を出している予備校。
- フォローアップ制度なども充実しているので孤独にならない。
- 価格が高すぎるのでその他予備校の倍の価値があるかは疑問。

予算に余裕があって予備校選びが面倒な人は、迷ったらLECにしとけば問題ないのでは?
また日本全国主要都市にどこでも校舎があるのは強いですよね。
\弁理士合格実績ナンバーワン/
弁理士 予備校・通信講座④ アガルート
- スマホでは使いにくい。
- 講師は元大手予備校なので講義も定評あり。
- キャンペーン中や割引きを使うと一気にお値打ち価格に。
- 対面のサポートオプションはないため、自分で勉強できる人向き。

ウェブテキストはないので、全てをオンラインで完結したい人には不向きだけど、製本テキストは秀逸。
テキストが薄くて女性でも持ち歩き便利。
アガル-トの講座をさらに安く購入する方法についてはこちらでまとめています。
\高品質テキストと言えば!/
弁理士 予備校・通信講座⑤ STUDYing(スタディング)
- 講座の値段が劇的に安い。
- 全てをオンラインで完結したい人向き。
- テキストなどを開く必要なくスマホ画面のみで片手で勉強できる。
- 通信講座ながら、「勉強仲間」コミュニティを作るプラットホームが設置されている。

もはや大手予備校の1/5の価格!弁理士講座をこの価格で受けられるのは正直驚いた!
スタディングのクーポン入手方法についてはこちらをご覧ください。
\弁理士予備校史上最安値!/
弁理士 予備校・通信講座⑥ 代々木塾

- 弁理士に特化した数少ない専門校。
- 対生徒との1人1人のやり取りを大事にしている。
- 塾長自ら考案カリキュラムには長年のノウハウの蓄積が。
- 近年は知名度が落ち受講生が減ってきているという話も。

通信講座の設備などはやや古い印象があるが、対面サポートをしっかり受けたい人にはもってこい。
\昭和56年開塾の弁理士予備校/
弁理士 予備校・通信講座 比較ポイント① 価格

では早速各社の弁理士のコースの値段を見ていきましょう。
予備校によっては初学者向けと経験者向けどちら向けのコースも取り揃えていますが、初学者向け講座を比較しています。
※上記は弁理士試験対策のパックのコースが対象。単発のコースは入れていません。
※すべて税込価格で比較しています。(公式ページは税抜価格であることも多いので注意してください。)
一番安いのは圧倒的にスタディング。
弁理士講座は昔は大手予備校しか開講がなかったので、この値段で受講できるようになったのはもはや価格破壊に近いですね!
スタディングよりは高いですが、次に気になるのは資格スクエアとアガルートのオンライン予備校です。
どちらもキャンペーン中は割引価格で20万円前後と大手予備校の半額程度になります。
アガルートに関しては20年12月時点まだ22年向けの講座のリリースがありませんので、21年アウトレット品の30%オフはいまだけのキャンペーンです。

それに比べて大手は40万円前後。
そんなに大手予備校と内容が違うものなの?
オンライン予備校では答練の演習と模試がついていません。
もし値段がネックになっている人は、模試だけをTACやLECで申し込むというのはアリですね。
またLEC、TACについては衛星の授業を選択した場合は、基本的には校舎のブースでWEB授業を受講になります。
その辺は、通学するにも関わらず、あまりオンライン予備校と変わらない学習スタイルになります。
LECは校舎が全国どこでもあるので、TACよりは通いやすいですね。
その点で、老舗の代々木塾も後者は東京のみですが、個別の対面サポートはしっかりやってくれるというメリットが享受できますね。
ちなみに代々木塾については、生徒の減少からか例年よりも値下げされつつあります。
また、特典はその他オンライン予備校や通信講座と比べると渋いので、大手予備校は費用面ではネックになることは間違いなさそうです。
★5つ段階で評価するとこんな感じでしょうか。
TAC
資格スクエア
LEC
アガルート
スタディング
代々木塾
では実際の中身はどうなのでしょうか。
講師・質・実績の順番で見ていきたいと思います。
弁理士 予備校・通信講座 比較ポイント② 講師数

すべての講師数でみると、弁理士講座以外の授業を担当している講師も含まれるので、今回は各予備校の紹介などで講座担当講師として紹介されている数のみで比較します。
予備校名 | 講座担当講師数 | 代表講師 |
---|---|---|
TAC | 約3名~ | 小松・齋藤 |
資格スクエア | 約2名 | 菊池・林 |
LEC | 約5名~多数 | 宮口、納冨、佐藤 |
アガルート | 約3名~ | 丸野・石井 |
スタディング | 約1名~ | 伊藤 |
代々木塾 | 約1名~ | 堤 |
※敬称略・オフィシャルHPの講師紹介参照
圧倒的に多かったのはLECです。
LECの宮口先生、佐藤先生、納富先生は弁理士受験界では有名なスター講師です。
一方でTACは校舎にもよりますが、実はあまり弁理士講座で有名といえる先生がいません。
ブログで有名なのは小松先生と齋藤先生ですが、弁理士講座の業績はあまり良くないということもあり、有名講師の集客はうまくできていないのかもしれません。

もし予算が十分にあって、大手予備校で迷うならLEC一択だな。。
ここで無視できないのは代々木塾です。
昭和56年からある超老舗予備校は塾長の堤先生が長年の経験を元にカリキュラム、教材を作り上げています。
最近でこそ知名度と生徒数は落ちてしまいましたが、じっくりと一人ひとりの生徒との向き合うスタイルでは一番と言えるでしょう。
最後に資格スクエア、アガル-ト、スタディングの3社は講師数は少ないですがいずれにしても大手予備校での経験のある信頼のおける先生です。
また資格スクエアの菊池先生はわかりやすいと、合格者からの感謝の声も多かったです。
ただし「先生のスタイルが自分に合うかどうか」はどこの予備校を選んでも一緒ですから、これは事前に無料講義などでしっかり確認しておきましょう。
口コミの少なかったTAC、アガル-トとスタディングは★2つとしました。
TAC
資格スクエア
LEC
アガルート
スタディング
代々木塾
弁理士 予備校・通信講座 比較ポイント③ 質

内容・質は最も重要なポイントですよね!
ここでは、講義の内容と口コミの2つのポイントから予備校講座の質を見ていきましょう。
弁理士 予備校・通信講座 講義の内容
ここでは、代表的なコースを取り上げて講義時間などを比較してみました。
予備校名 | 代表講座名 | 税込価格 | 講義時間数 | オリジナルテキスト | 質問 | 模試 | 時間別単価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
TAC | 8ヶ月本科生 | 367,000円 | 約290時間 | ◯ | ◯ | ◯ | 1,121円 |
資格スクエア | 【2022年向け】基礎・短答・論文パック | 265,000円 | 約355時間 | ◯ | ◯ | × | 746円 |
LEC | 2022年向け短答・論文 トータルサポートコース 通学 | 430,000円 | 約255時間 | 〇 | 〇 | 〇 | 1,686円 |
アガルート | 総合カリキュラム | 251,900円 | 約255時間 | 〇 | FBから | × | 988円 |
スタディング | 弁理士 短答・論文総合 (基礎/短答/論文)コース [2022年度試験対応] | 65,780円 | 約182時間 | 製本テキストは別売 (12,738 円) | × | × | 361円 |
代々木塾 | 2021論文短答入門コース (通学・通信) | 316,800円 | 約216時間 | 〇 | 〇 | 〇 | 1,466円 |
※時間別単価はHPに掲載掲載情報を元に独自で追記していますので参考程度にしてください。
※講義時間数は20年12月時点で公式HPに掲載のある時間です。(記載のないところは問い合わせから)
講義時間はスタディングが一番短く、資格スクエアが一番長いという結果でした。

資格スクエアはカリキュラム自体は基礎、短答、論文のシンプルな構成だけど、講義時間はみっちりなのはお驚き!
これを見るとスタディングがやや内容が少ないようには見えます。
答練が含まれていないので、問題演習などのアウトプットなどが自身で足したほうがいいかもしれません。
それ意外の4社についてはあまり講義時間は差がありませんでした。
資格スクエア、アガル-ト、スタディングの3社は模擬試験はないので、そこだけLEC、TACで申し込むというのが一番いい方法ですね。

その点講義時間も十分あり、キャンペーン価格であれば20万円前後の資格スクエアのコスパ最強説。
スタディングはもともとWEB版のテキストのみでしたが、受講生の要望から別売りで購入できるようになりました。
では、実際の口コミを見ていきましょうか。
弁理士 予備校・通信講座 講義の口コミ

ここでは、実際に弁理士講座を受講した方の意見を引用しました。
留意していただきたいのは、いずれにしてもケース1の個人的意見であるため口コミに矛盾がある場合があります。
これだけを鵜呑みにするのはお気をつけください。
口コミ | ||
TAC | 良 | ・答練の対策をしっかりやってくれる ・予習・復習・進捗管理などのツールも充実 ・短答式対策と論文式対策を同時に学習する効率的なカリキュラム |
悪 | ・値段が高すぎる ・通学講座は東京と大阪のみなので、基本は通信になる ・社労士や公務員試験と比べると、実績が数値で非公開なので弱い? | |
資格スクエア | 良 | ・学習進捗別フォローアップイベントで悩み相談できる ・基礎、短答、論文というシンプルなカリキュラムだが、内容が濃い ・暗記重視の授業ではなく、条文の趣旨を考える授業でわかりやすい |
悪 | ・オンラインでのアウトプット機能がない ・模試は別で大手予備校に申し込む必要がある ・がっつりした対面のサポートはないため自分で勉強できる人向き | |
LEC | 良 | ・弁理士の合格実績ナンバーワン ・全国各地に校舎があるので通いやすい ・宮口、納冨、江口、高橋など有名講師揃い(敬称略) |
悪 | ・DVD講義の画質が悪い ・自習室が校舎よっては使いにくい ・フォロー制度を利用しない人にとっては価格が高すぎる | |
アガルート | 良 | ・講師作成のオリジナルテキストがわかりやすい ・講義の内容が充実しているので、コスパはよいと思う ・オンライン予備校ながら通学ゼミをオプションで付けることもできる |
悪 | ・自分でカリキュラム管理できない人には不向き ・質問がFBグループ経由なので人によっては質問しにくい ・他のアガルートの講座と違い、対面の個別サポートオプションがない | |
スタディング | 良 | ・他の予備校と比較して段違いに安い ・セレクト過去問集などの反復学習に適したツールが充実 ・学習フローや進捗管理をスマホで管理できるツールが整っている |
悪 | ・論文などの演習量が少ない ・机に向かいノートに書いて学習したい人には不向き ・質問対応がなかったりサポート体制は手薄なので、ほぼ独学になる | |
代々木塾 | 良 | ・対生徒との距離が近く、サポート体制が強い ・歴史の長い弁理士専門予備校なのでノウハウの蓄積がある ・塾長の堤先生がカリキュラム作り一貫して対応するため、質が安定している |
悪 | ・昔よりは大手予備校に押され気味で、知名度が落ちている ・通信は、値段は通学と同じで機能もオンライン予備校よりは劣る ・講師が少数精鋭のため、生徒が増えるとサポートが手薄になりやすい |
いかがでしたでしょうか?
口コミはどこの予備校も賛否両論あるものですが、まとめるとこんなところでしょうか。
TAC
資格スクエア
LEC
アガルート
スタディング
代々木塾
弁理士 予備校・通信講座 比較ポイント④ 実績

繰り返しになりますが、行政書士の2019年平均合格率は8.1%でした。
そこで、各予備校の実際の合格実績はどうなのか気になりますよね?
実績 | |
TAC | 合格者の声多数 数値は非公開 |
資格スクエア | 合格者の声3名 2016年度に最年少合格者を輩出 数値は非公開 |
LEC | 初回受験合格者の5人に4人がLEC |
アガルート | 非公開 |
スタディング | 合格者の声9名 数値は非公開 |
代々木塾 | 合格者の声年約2名くらい 非公開 |
※オフィシャルHPの合格者の声参照
実績は圧倒的にLECが一番。
他の予備校5社については具体的な合格者の人数は非公開でした。
びっくりですね。
オンライン予備校では合格報告数を正確に把握できない関係で、非公開なのはよくあることですが、大手予備校でも非公開というのはちょっと珍しいです。

それだけ、弁理士合格は難しいということか?
ただ、LEC以外の5社では実績が非公開なので比較になりません。
ここでは公式HPに公開されている合格者の声の数で判断させていただきました。
よって合格者の声の公開のないアガル-トについては判断不可で★1つにしました。
TAC
資格スクエア
LEC
アガルート
スタディング
代々木塾
弁理士 予備校・通信講座 6社比較 まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は弁理士予備校の人気が高く、実績・コスパそれぞれにおいて優れている6社を紹介しました。
それぞれ違った良さがあるので向いている人を見ていきましょう。
実績、講座のカバー範囲はやはりLECが弁理士合格への王道です。
ですが、オンライン予備校の資格スクエアが実績をメキメキ伸ばしてきていることは見逃せません。
万人受けする予備校というのはないのでその人に合った予備校を選ぶことが合格への近道になります。

その人の生活スタイルに合った予備校・通信講座を選ぶことも大事だよね。
人によっても講師や予備校との相性は違ってくると思うので、自分に合った予備校選びの一助となれば幸いです。
資格スクエアのクーポンの入手方法についてはこちらも参考にしてください。
\史上最年少合格者輩出/