土地家屋調査士試験にはどのくらいの勉強すれば合格できる?
30代~40代でも合格できる?
土地家屋調査士試験は一般的に1,000~1,500時間の勉強時間が合格までの目安時間と言われています。
また、合格時平均年齢が約35~40歳と社会で経験を積んでから挑戦をする人が多いのが特徴です。
合格率は令和4年度は約9.65%で、ここ数年はだいたい8~9%台と落ち着いています。参考:法務省
土地家屋調査士受験は早い人であれば受験期間が約1年から目指すことができます。
ですが、通常は合格までに1年半年くらいは準備期間が欲しい資格です。
筆記試験は例年10月第3日曜日にあるよ。なので、遅くとも1月くらいから勉強スタートが最適!
参考:LECリーガルマインド
そこで、土地家屋調査士受験生がよく使っている人気予備校4社を比較してみました。
- 土地家屋調査士の予備校選びに悩んでいる人
- 自分に合った予備校が知りたい人
いろんな難関資格に突破してきた難関資格マニア。実際に活躍している土地家屋調査士さんにも話を聞きました。
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土地家屋調査士予備校・通信講座4社を比較
土地家屋調査士の対策講座がある予備校は実は多くはありません。
今回はその中でも有名な4社を比較対象としました。
まずは、土地家屋調査士といえば東京法経学院。
新興オンライン予備校でコストを抑えながらも年々実績を伸ばしているアガルートアカデミー。
法律系に強い大手予備校のLECリーガルマインド。
建築・建設関係の資格予備校として40年の歴史を持つ日建学院の4社を対象にしました。
- アガルート
- 東京法経学院
- LEC
- 日建学院
土地家屋調査士に関しては、以前は早稲田法科専門学校やユーキャンもありましたが、20年12月現在は休校中のため今回は割愛しました。
では早速、それぞれの予備校について簡単に概要から見ていきましょう。
土地家屋調査士 予備校・通信講座① アガルート
- 講師自ら教材・講座の制作に関わる
- もともとの安さに加え、全額返金などの合格者特典はコスパ最強
- 中山式といわれる複素数による測量計算は,最も早く正確に計算できると評判
- 2018年4月の開講から約5年で驚異の合格率53.65%を出し、受講生を増やしている
土地家屋調査士業界では東京法経学院ほぼ独占市場だったが、最近になって低コストのライバル校としてアガルートが登場。
エース級の中山先生がメイン講師を務めることもあり、人気急上昇中。
アガルートはオンライン予備校なので、基本的に通学という選択はありませんが、しっかりとしたサポート体制もあります。
2018年に開講されたましたが、確かな合格実績を誇りながらも低コストでいま一番注目されている予備校です。
アガルートのクーポン・割引情報はこちら。
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土地家屋調査士 予備校・通信講座② 東京法経学院
- 模試のレベルが高いと評判
- 土地家屋調査士にとにかく強い老舗予備校
- 昔からの実績があるので、いまだ受験生に人気
- ハイレベルな答練の講義で合格に近づくこと間違いなし
1発合格者が非常に少ない土地家屋調査士試験で、合格者のほぼ半数が東京法経学院を使っていたという驚きの実績。
ハイレベルだけど、講義、模試の質は本当に高い。
1967年に開講した老舗予備校なので、長年のノウハウは期待できる。
東京法経学院の土地家屋調査士講座の評判はこちら。
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土地家屋調査士 予備校・通信講座③ LEC
- 過去3年連続1位合格者輩出(令和4年度はアガルートより)
- 口述・添削などの指導が充実
- 校舎が全国にあるので、通いやすい
- カリキュラムは充実しているが、やや長い
3年間連続で1位合格者を輩出しているのがはすごいけど、土地家屋調査士としてはややマイナー。
何をとっていいかわからない初心者には、ハズレのない講座。
内容については、大手予備校なので必要なものがすべて揃っていますがお値段が高いのが気になりますね。
LECの土地家屋調査士講座で実際に合格した人から聞いた評判もまとめています。
\老舗大手予備校といえば/
土地家屋調査士 予備校・通信講座④ 日建学院
- チューター制度がある
- 全国に校舎があるため通いやすい
- 映像講義にしてはコストがやや高い
- 課題をガッツリとやらせるアウトプット重視型
他の4校と比べると知名度は低いが、40年の歴史を持つ老舗予備校。
日建学院という名前の通り、建築・建設・不動産に関する特化校で、ノウハウが期待できそう。
お値段は高いですが、講義時間も一番長いのがここ。
\40年の歴史ある予備校/
土地家屋調査士 予備校・通信講座 比較ポイント① 価格
では早速各社の土地家屋調査士のコースの値段を見ていきましょう。
予備校によっては初学者向けと経験者向けどちら向けのコースも取り揃えていますが、初学者向け講座を比較しています。
予備校名 | 税込価格 | その他特典 | キャンペーン | 期限 |
---|---|---|---|---|
東京法経学院 |
202,400~599,500円 |
合格時全額返金 |
20%~5%オフ | 12月末まで (割引率は徐々に下がる) |
アガルート | 162,800~423,720円 |
合格時全額返金+お祝い金2~3万円 | 再受験・他資格割引あり | 現時点なし。 通常年始から2月までは キャンペーンするときも |
LEC |
320,100~368,500円 |
合格時全額返金 |
早割10%オフ |
12月末 |
日建学院 |
418,000~451,000円 |
⁻ |
⁻ |
⁻ |
※すべて税込価格で比較しています。
最も安いのは、アガル-トです。
さらに、合格したら全額キャッシュバックしてくれるだけじゃなく、お祝い金もくれるというなんとも太っ腹な予備校です。
東京法経学院は基礎講座から答練まですべて入っているコースは35万円程度にはなります。
土地家屋調査士の予備校費用はだいたい平均して約30万円と言われているので、その他3社は価格帯としてはやや高めだね。
それに対して、大手予備校の東京法経学院とLECは値段は高いですが、早く購入すれば割引きが使えますし、基準をクリアすれば教育訓練給付金制度が使えます。
この2社に関しては、衛生で視聴するWEB講座の場合は通常料金より少し安くなるので価格に幅があります。
一番値段が高いのは日建学院でした。
同じ中身ならもちろん安い方がいいですよね。
これは中身がどのくらい違うのかをしっかり検討する必要がありそうですね!
★5つ段階で評価するとこんな感じでしょうか。
東京法経学院
アガルート
LEC
日建学院
では実際の中身はどうなのでしょうか。
講師・質・実績の順番で見ていきたいと思います。
土地家屋調査士 予備校・通信講座 比較ポイント② 講師数
今回は各予備校の紹介などで表に出ている看板講師の数のみで比較します。
予備校名 | 講座担当講師数 | 代表講師 |
---|---|---|
東京法経学院 |
約24名~ |
内堀 |
アガルート |
約3名 |
中山 |
LEC |
約10名~ |
池永 |
日建学院 |
約2名~ |
齋木 |
東京法経学院はやはり土地家屋調査士に強いだけあり、講師陣の揃え方は軍を抜いていますね。
通信講座を受け持つ内堀先生の講義は人気です。東京法経学院の場合は講義,問題作成で担当の講師が分かれているいます。
次に多いのがLEC。
LECは講師の流出や移籍が毎年懸念されるものの、本講座については池永先生や木村先生、岡崎先生も健在です。
基本的に講師は講義のみを担当し、テキスト・問題作成はスタッフが対応しています。また調査士と測量士補で講師が別になります。
アガルートの中山先生は独学で土地家屋調査士1位合格した実力者です。またアガルートは中山先生をはじめ「全部教えられる」講師が多数在籍しているのが特徴です。
測量士補(測量士も)と調査士を一貫して全講師ができる。
中山先生は講師でありながら、実はアガルート社員。通常は業務委託なので、実は講師で社員は異例中の異例なの。
社員だと何が良いのかというと、講座や教材の制作に直接携わっているということなので、自分で企画した講座の解説なのでよりわかりやすさが期待できます。テキスト・答練もすべて講師が作成しています。
日建学院の齋木先生。
齊木先生は2010年度より日建学院の土地家屋調査士コース「書式講義」を担当しているベテランです。
授業がわかりやすく、答練では方試験に近い出題形式をとってくれており、非常に良かったという口コミもありました。
講師数と有名講師の揃え方で主観で評価しました。
東京法経学院
アガルート
LEC
日建学院
宅建(宅地建物取引士)予備校・通信講座 比較ポイント③ 質
内容・質は最も重要なポイントです。
ここでは、講義の内容と口コミの2つのポイントから予備校講座の質を見ていきましょう。
土地家屋調査士 予備校・通信講座 講義の内容
ここでは、代表的なコースを取り上げて講義時間などを比較してみました。
講座名 |
税込価格 |
講義時間数 |
オリジナルテキスト |
質問 |
模試 |
時間別単価 |
|
東京法経学院 |
2021 新・最短合格講座 【DVD総合】 |
37,6200円 |
約125時間 |
〇 |
〇 |
会場模試 |
3,010円 |
アガルート |
入門総合 カリキュラム |
272,800円 |
約123時間 |
〇 (フルカラー) |
|
自宅模試 |
2,217円 |
LEC |
2021年合格目標 フルコース【通信】 |
352,000円 |
約155時間 |
〇 |
〇 |
自宅or会場 |
2,270円 |
日建学院 |
本科コース |
418,000円 |
約175時間 |
〇 |
メール |
自宅模試 |
2,388円 |
講義時間については日建学院が一番長いものの、この4校でそこまで大きな違いはありませんでした。
さらにインプットとアウトプットに分けて比較してみました。
予備校名 (時間) |
合計時間 |
1コマ (講義時間) |
講義時間(時間) |
|
インプット |
アウトプット |
|||
東京法経学院 |
約125 |
150分 |
75 |
53 |
アガルート |
約123 |
30分 |
88 |
35 |
LEC |
約155 |
150分 |
151 |
16 |
日建学院 |
約175 |
90分~270分 |
105 |
70.5 |
アガルートは1コマの授業時間が30分程度と短いので、集中力が切れがちな私にはいいかも!
日建学院については高いですが、授業時間も他の予備校よりもボリュームがあります。一方で日建と東京法経学院、LECについては1コマ1.5~2時間程度あり、しんどいという声も多いです。
LECは初心者にもわかりやすいと評判なだけあり、インプット講義が充実しています。ただ、アウトプットの少なさは気になりますね。
またサポート体制についてもアガルートは講師が直接、個別に毎月30分ほど学習をフォローする「定期カウンセリング制度」があり、学習状況を客観的に分析し、合格から逆算することで無理・無駄のない学習計画つくりをサポートしてくれます。
さらにアガルートでは23年からフォロー制度が導入され、いつでも講師が質問対応してくれるだけでなく、通信講座ながらホームルームで他の受講生の状況を知ることもできます。
一方で、個別のフォロー体制に対しては他の3校は制度自体はなく、通学の場合は自ら相談しにいく形になります。
この中でも会場で受けられる模試があるは東京法経学院とLEC。
受験生の数と模試の結果の忠実性でいうと、圧倒的に東京法経学院を押す声が多かったよ。
東京法経学院の答練は難易度も高いが、質も高いので他校生でも受けてみる人が多数。
アガルートも公開模試などはないので、自分で本番さながらの環境をつくれない人にはやや物足りないでしょう。
答練だけは東京法経学院で受けるというのが良いかもしれません。
土地家屋調査士 予備校・通信講座 良い評判・悪い評判
予備校名 | GOOD | BAD |
---|---|---|
アガルート | ・オンライン予備校ながら個別指導サポートも充実 ・あらゆる端末に最適化されてるためどこでも勉強できる ・択一、記述の基礎・過去問対策をすべて網羅しながら低コスト | ・会場での一斉模試がない ・教育訓練給付金制度ではない ・答練の対策はあるが、通信受験しかできないのが弱み |
東京法経学院 | ・全国規模の模試で、結果の信頼性が高い ・アウトプットに強く答練が集中的に対策できる ・土地家屋調査士に精通した講師が最も充実している | ・通信の場合、質問票の送付かメールで回答までに時間がかかる ・問題の分析・解説は最小限。過去問学習は各自に任されており、講義形式での解説はない ・教材の内容が条文や先例通達の列記が多く玄人向けで、講義なしではわかりづらい |
LEC | ・通信だと2月くらいには全講義の受講ができるので早く始められる ・初心者にもわかりやすいカリキュラム ・書式講座では図の書き方を丁寧に教えてくれるので役立った | ・チューターへの質問となり、講師の回答ではない ・知識のある人にとってはインプット講義が長過ぎる ・インプットが多いが、過去問対策はない |
日建学院 | ・全国にあるので通いやすい ・WEB講義にCGやアニメの掲載もあり、工夫されている ・教材には図表や絵が多く採用されているため、記憶に残りやすい | ・過去問講座は宿題の枚数が多く結構スパルタ ・基本はDVD講義なので通学のメリットがあまりない ・建築に強い予備校であり、土地家屋調査士の実績はイマイチ |
どこの予備校も悪い口コミがないということはやはりありません。
人によって感じ方も違ってきますから、参考程度にしてまずは各社のサンプル講義をきいてみることをおすすめします。
講座の内容の充実度をもとに評価しました
東京法経学院
アガルート
LEC
日建学院
土地家屋調査士 予備校・通信講座 比較ポイント④ 実績
各予備校の実際の合格実績はどうなのか見ていきましょう。
まず東京法経学院とアガルートの2校で合格者のほとんどをカバーしているという結果になりました。
ただし、東京法経学院の場合は書籍のみの購入者も含めた合格率なので、実際の有料講座受講生の合格率はいまいちわかりません。
予備校名 | 令和元年度 合格実績 | 令和2年度 合格実績 | 令和3年度 合格実績 | 令和4年度 合格実績 |
---|---|---|---|---|
土地家屋試験結果 | 平均合格率が9.68% 合格者406名 | 平均合格率が10.36% 合格者392名 | 9.65% 合格者425人 | 9.63% 合格者 |
東京法経学院 |
合格者191名 | 合格者256名 受講生合格率65.3% | 合格者数318名 合格者占有率78.7% | 合格者数309名 合格者占有率72.9% |
アガルート | 2019年全国平均の3.52倍 受講生合格率34.1% | 2020年全国平均の5.47倍 受講生合格率56.7% | 全国平均の3.51倍 受講生合格率36.76% (初回受験者合格率28.46%) | 全国平均の5.58倍 受講生合格率53.65% (初回受験者合格率81.01%!) |
LEC | 合格者の声多数 実績非公開 | 合格者25名 受講生合格率50.0%
| 全国平均の3.7倍 受講生合格率38.8% | 全国平均の3.04倍 受講生合格率38.8% |
日建学院 | 合格者の声あり 実績非公開 | 合格者の声あり 実績非公開 | 合格者の声あり 実績非公開 | 合格者の声あり 実績非公開 |
そういう意味でいうと、アガルートの合格実績は純粋な合格目標年度の受講生だけの合格率を出しているのでさらに信頼できますね。
またアガルートは1年合格(初学・1発合格)の合格率が非常に高いのが特徴です。
アガルートは2018年にできた講座なので、公開される実績としては2019年がはじめて。
その上で、2019年の合格率34.1%はすごい!
LECは昔は受講生も多くいましたが、最近はやや縮小傾向にあります。
日建学院については土地家屋調査士に関しては数値での実績は非公開でした。
東京法経学院
アガルート
LEC
日建学院
土地家屋調査士 予備校・通信講座 5社比較 まとめ
今回は土地家屋調査士試験で人気が高く、実績・コスパにおいてそれぞれ優れている4社を紹介しました。
それぞれ違った良さがあるので向いている人を見ていきましょう。
予備校名 | 実績重視 | スキマ時間勉強派 | 机でじっくり勉強派 | コスパ重視派 | サポート重視派 |
---|---|---|---|---|---|
アガルート | ◎ | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ |
東京法経学院 | ◎ | △ | ◯ | △ | ◯ |
LEC | △ | × | ◎ | × | 〇 |
日建学院 | × | × | ◎ | × | × |
少しまで前は東京法経学院が土地家屋調査士合格への王道でした。
しかしながら革新的な講義で合格実績を伸ばし、コスト、講座のカバー範囲などのバランスがとれているアガルートも見逃せません。
ですが、万人受けする予備校というのはないのでその人に合った予備校を選ぶことが合格への近道になります。
人によっても講師や予備校との相性は違ってくると思うので、自分に合った予備校選びの一助となれば幸いです。
\ いま最も注目の予備校 /