先日、東京中央日本語学院(以下TCJ )のオンライン特別講演+講座ガイダンスに参加しました。
日本語教育業界の現状や日本語教師に求められる力、TCJの講座の特徴など、日本語教師養成講座の学校を検討するにあたり、必要な情報を得ることができました。
今回は講演会に参加して感じたTCJで受講するメリット、デメリットをまとめてご紹介します。日本語教師に興味のある方、日本語教師養成講座の学校を探している方は、ぜひご一読ください。
【東京校】
■ 2024-06-27(木) 14:00-16:00
420時間養成講座体験授業 ハイブリッド授業の体験をしてみよう!
■ 2024-06-27(木) 15:00-16:00
講座ガイダンス+資格取得相談会
【大阪校】
■ 2024-06-29(土) 11:00-12:30
講座ガイダンス+資格取得相談会
【オンライン】
■ 2024-06-27(木) 14:00-16:00
420時間養成講座体験授業 ハイブリッド授業の体験をしてみよう!
■ 2024-06-27(木) 15:00-16:00
講座ガイダンス+資格取得相談会
■ 2024-06-29(土) 11:00-12:30
講座ガイダンス+資格取得相談会
東京中央日本語学院(TCJ)とは
まずは、TCJについて簡単にご説明します。
学校概要
創立35年の日本語教育機関で、日本語教育業界において歴史のある学校です。
「日本語教育機関」というと留学生を受け入れている日本語学校というイメージが強く、実際、留学生のみを受け入れている学校がほとんどです。しかし、TCJは留学生教育以外にも力を入れているところに特徴があります。
留学生の受け入れにおいて、TCJの定員は1,000人で、業界内ではマンモス校にあたる規模のようです。留学生に加えて、在日のビジネスパーソンや生活者への日本語教育も行なっており、こちらは国内トップクラスの規模となっています。
それに加えて、今回ご紹介する日本語教師養成講座も開講しており、年間300人以上の修了生を輩出している業界大手の学校です。文化庁に届出が受理されている講座ですので、ご安心ください。
このようにTCJは留学生、在日外国人への日本語教育を行うとともに、日本語教師を育成している「“総合”日本語教育機関」です。この3つをセットで行なっている学校はほとんどないとのことですので、業界を牽引する日本語教育機関と言えるのではないでしょうか。
また、今回参加した講演会では、学院長が日本語教育業界注目の「日本語教師の国家資格化」についてお話しされていました。今後の日本語教師の資格がどのように変わっていくのか、これから資格を取る人はどんな対応が必要なのか、を分かりやすく説明していただきました。日本語教師の資格が過渡期にある今、最新の情報をキャッチアップされていることも、安心して学べる学校であるかという判断要素になると思います。
受講コース
受講コースは大きく分けて下記の2コースで、受講期間は半年〜1年が目安となります。
・通学コース
理論科目、実技科目ともに、登校又はオンラインにて受講が可能です。
・eラーニングコース
理論科目は動画視聴(eラーニング)、実技科目は登校又はオンラインにて受講が可能です。
※オンライン受講はコロナウイルス流行に伴う特例措置のため、受講方法は変更される可能性があります。
また、上記コースに検定対策ゼミをプラスした「ダブルライセンスパック」というものもあります。日本語教育能力検定試験の対策講座をつけることができるもので、日本語教師養成講座の修了と検定試験合格という2つの資格取得が目指せるセットです。
養成講座の修了だけでも十分日本語教師として活躍することができますが、それに加えて検定試験に合格していると就職活動に有利に働く場合があります。
アクセス
そんなTCJの日本語教師養成講座は、東京校、大阪校にて受講可能です。
東京校
〒160-0016 東京都新宿区信濃町34 トーシン信濃町駅前ビル4・5・6階
JR中央・総武線「信濃町」駅 徒歩0分、都営地下鉄「国立競技場」駅 徒歩7分
大阪校
〒530-0017 大阪府大阪市北区角田町8-1 大阪梅田ツインタワーズ・ノース21F
JR大阪駅 徒歩0分、阪急・阪神「大阪梅田」駅 直結、大阪メトロ御堂筋線「梅田」駅 直結
TCJで日本語教師の資格を取得するメリットは?
それでは、ここからはTCJで養成講座を受けるメリットをお伝えします。
メリット1.日本語学校が併設されている
TCJは、東京と大阪に校舎があり、東京校には日本語学校が併設されています。そのため、日本語を学んでいるクラスに同席して教育現場を体験できたり、日本語学習者との交流会が実施されたりしています。養成講座の段階から、学習者と関わる機会が設けられているため、間違えやすい日本語に気づける、学習者の興味のあることが分かる等、現場感覚を磨くことができます。
また、養成講座の授業を担当する講師は、併設の日本語学校で学習者に授業をしているため、リアルタイムで学習者の傾向を把握しています。最新の日本語教育事情が反映された授業を受けることができるため、教師として教壇に立つことになってもギャップなくスタートすることができます。
このように、日本語学習者と接する機会がどのくらいあるか、養成講座の講師は日本語教育現場でも活躍しているか、ということは、リアルな日本語教育現場に触れることに繋がりますので、学校を選ぶ際にチェックしたいポイントです。
メリット2.3年間eラーニング動画の視聴が可能
TCJでは、eラーニングコースと通学コースが設定されています。eラーニングコースで、動画が見られるのはもちろんですが、通学コースでも予習復習としてeラーニング動画を視聴することができます。しかも、受講有効期間である3年間視聴が可能です。
年1回行われる日本語教育能力検定試験の受験勉強に活用できますし、日本語教師の国家資格化が適用されると言われる2024年以降、追加で筆記試験の受験が必要となった場合にも動画が役立ちます。
また、養成講座修了後、日本語教師デビューしたときにも、基本に立ち戻ることができる授業動画は重宝します。養成講座はあくまでもスタート地点に立つための基本を学ぶ場所。日本語は奥が深いため、日本語教師になってからも勉強は続きます。迷ったときに基本に立ち返る、指針となるのが養成講座の学習内容ですので、3年間というゆとりのある受講有効期間が設けられているからこそ、現場に出てからも動画を見ることができるのは嬉しいポイントです。
メリット3.ITスキルアップ講座が無料でついてくる
TCJで養成講座を受講すると、TCJオリジナルのITスキルアップ講座が無料でついてきます。※キャンペーンのため、適用期間内かご自身で確認をお願いします。
コロナ禍でオンライン授業が主流となり、日本語教師にもITスキルが求められる時代になりました。実際に日本語教師の求人には、「オンライン授業ができる方」「最低限のPC操作ができる方」等の文言が見られるようになっています。
そんな日本語教師に求められるITスキルを学ぶことができるのがITスキルアップ講座です。日本語教師のために作られたプログラムのため、現場で活用できる授業内容になっています。
高度な技術が求められているわけではなく、zoomの使い方やPowerPointで授業資料を作る方法、授業でGoogleのサービスを活用する方法など、必要最低限のスキルが学べます。
PCが苦手だから…と足踏みすることなく、自信を持って応募することができるようになります。
メリット4.就職率が90%以上(2018-2020年実績)と安心の実績
せっかく時間とお金をかけて養成講座を修了しても、就職につながらなくては意味がありません。TCJでは、修了生の90%以上が就職しているという高い実績を持っています。
講師の質の高さや現場感覚が身に付く学習環境、オンライン教育ができるスキルが身に付くITスキルアップ講座などにより、しっかりと実力をつけて修了できることが就職率の高さに繋がっていると言えます。
それに加え、就職サポートも充実しています。TCJは質の高い修了生を多く輩出していることから、日本語教育機関から多くの求人が届きます。そんな求人情報をリアルタイムで共有するシステムがあったり、就職相談会や受講生限定の就職イベントを開催したりと、就職活動がしやすい環境があります。また、併設の日本語学校でも修了生の採用を積極的に行っているため、TCJ内での就職を目指すこともできます。
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TCJのデメリットは?
ここまで、TCJの良いところばかりお伝えしてきましたが、デメリットについても触れたいと思います。
デメリット1.アクセス
日本語教師養成講座は、修了まで半年〜1年を要するため、通学コースで受講する場合、教室へのアクセスの良さはチェックしておきたいところです。最近は通学コースでも対面か、オンラインかを柔軟に選ぶことができる学校が増えており、TCJも同じくほとんどの授業をオンライン受講できるようになっています。そのため、受講期間が長くても頻繁に通学せずに受講できますが、できる限り対面で受講したいというニーズもあると思います。
TCJは東京校と大阪校があることをご紹介しました。東京校は日本語学校が併設されており、日本語教師を目指すにはもってこいの環境です。しかし、多くの養成講座が新宿駅に学校を構えている中、最寄駅が「信濃町」と路線が限られてしまう、という懸念点があります。ただし、乗り換えが苦ではない、信濃町へは乗り換えなしで行ける、という方であれば、駅からは徒歩0分と好アクセスですのでそれほど問題ではないかもしれません。
また、大阪校に関しては、JR大阪駅徒歩0分、各線梅田駅直結とこちらも好アクセス。ただし、日本語学校は併設されておりませんので、注意が東京校と混同しないようご注意ください。
通学コースを希望されている方は、一度校舎に足を運んで、通学ルートにストレスがないか、学習環境は整っているかを確認されることをオススメします。
デメリット2.金額
これはTCJに限ったことではありませんが、受講期間が長い講座ですし、国家資格化が進められている専門性の高い資格であるため、受講料の相場は50万円〜60万円台と安いとは言えません。
TCJの受講料(入学金・教材費込み)は下記のとおりです。
通学コース 616,000円(税込)
eラーニングコース 616,000円(税込)
メリットでもお伝えしましたが、ITスキルアップ講座(税込44,000円)が無料で受講できるという嬉しい特典やいくつかの割引制度が設けられています。また、通学・eラーニングコースどちらも教育訓練給付金の対象講座のため、条件が適用される場合は、講座終了後に最大10万円のキャッシュバックがあります。
さらに、無料の特別講演会、個別カウンセリングにご参加いただくと、お得なクーポン券をもらうキャンペーンを開催していることもあります。自分がどのくらい割引を受けることができるのか、教育訓練給付金の条件に適用しているかについては、TCJの講演会やカウンセリングに参加して確認することをおすすめします。
東京中央日本語学院(TCJ)日本語教師養成講座のまとめ
特別講演会では、学院長や現役日本語教師の方から日本語教育業界の最新情報や日本語教師としてのキャリアについて聞くことができるため、最近日本語教師に興味をもった、すぐの受講は考えていないけれども情報収集をしたい、という方におすすめです。
個別カウンセリングは、1対1で相談をすることができます。日本語教師の基本から説明を聞くこともできますし、どんなスケジュールで受講するか、受講料の支払いをどのように行うか、といった受講に関するお話を進めることもできます。ご相談内容は自由で、不安やお悩みに合わせてお話ができますので、何から調べたらいいか分からない方から、受講について本格的に相談したい、という方におすすめです。
また、講演会ですと日程が固定されてしまいますが、個別カウンセリングは都合のいいタイミングで調整できますので、忙しい方にもおすすめです。
以上、TCJの学校紹介、養成講座を受講するメリット、デメリットをお伝えしました。どの学校にしようか、悩んでしまうこともあると思いますが、今回の記事が少しでも学校選びの参考になっていましたら嬉しく思います。
最後に、半年〜1年は通っていく講座ですので、通いやすさはもちろん、講師やスタッフ、受講生の雰囲気が合っているかも非常に重要です。講演会やカウンセリングに参加をして、学校の様子をチェックすることをお忘れなく!