公認会計士にはどのくらいの勉強すれば合格できる?
おすすめの予備校ってどこ?
公認会計士(CPA)試験は最低2,500時間、平均的には3,500時間の勉強時間が合格までの目安時間と言われています。一般的には独学になればもっと時間が必要になるでしょう。
一発合格狙いたいなら、しっかり対策たてたいものですね。
実質合格率は2020年度は約9.6%で、ここ数年はだいたい10~11%台で推移している難関資格です。
しかしながら、公認会計士は必要勉強時間は長いですが、適切な学習期間を確保して、正しいカリキュラムや教材を使用し、コツコツと学習を積み重ねていけば、誰でも合格できる試験と言えます。
でもね、公認会計士は医者、弁護士に並ぶ最難関国家資格!
つまりしっかり予備校で対策をする必要あり!
受験期間の設定は1.5~2年が一般的で、早い人であれば1年から目指すこともできますが、できれば1.5年は準備期間に欲しいですね。
準備期間が2年間ある場合でも、1日あたりの勉強時間は平均5時間確保する必要があります。
ゆとりをもって始めるに例年の試験は8月の第4週なので、前年の9月くらいから勉強スタートが最適!
合格には自分に合った予備校選びがかかせませんね。
そこで、公認会計士受験生に人気の予備校5社を比較してみました。
- 公認会計士(CPA)の予備校選びに悩んでいる人
- 自分に合った公認会計士予備校が知りたい人
公認会計士(CPA)予備校・通信講座5社を比較
今回比較の対象とした予備校は下記です。
公認会計士予備校の2台巨頭、TACと資格の大原。
2019年に合格者を急激に伸ばし、大手2社に肩を並べる東京CPA学院。
TACに並ぶ大手予備校のLECと通信講座で低コストが魅力の通信講座クレアールを対象にしました。
- 資格の大原
- 東京CPA学院
- TAC
- クレアール
- LEC
では早速、それぞれの予備校について簡単に概要から見ていきましょう。
公認会計士(CPA) 予備校・通信講座① 資格の大原
● 全国どこにでも教室があるので、通学スタイルで使いやすい
● もともと簿記専門学校としてスタートしただけあり、簿記に強い
● 料金は高いが、特待生試験を突破すれば割引きされるかも?
● オンラインでスキマ時間に勉強したいスタイルの人には向かない可能性も
公認会計士といえば資格の大原!
講義のボリュームをかなり充実しているので、集中して取り組みたいひとには大原!
受験仲間を作りやすい環境もととのっているので、仲間と切磋琢磨したい人に向いているといえます。
\ 合格実績ナンバーワン/
公認会計士(CPA) 予備校・通信講座② 東京CPA学院
- 合格率44.8%を出すなど実績の伸びがすごい。
- TACや大原から看板講師を引き抜いてきていてさらに今後に期待できる。
- カリキュラムがHPにではわかりにくいため、受講相談を早めにするのが吉。
- オーダーメイド式のカリキュラムで、通学、ウェブなど幅広いスタイルに柔軟。
近年最も注目されているのは東京CPA学院。
校舎も充実していながら、ウェブテキストや音声ダウンロードもあるので、自分のスタイルで学習したい人に向いてる。
古かった校舎もリニューアルされ、女性でも安心。
日吉と早稲田近辺に校舎を構えているので、早慶生にも人気。
\ いま最も注目の予備校 /
公認会計士(CPA) 予備校・通信講座③ TAC
- 講師が全員公認会計士。
- 合格者の30%以上がTAC出身。
- 講義数、模試も充実のパッケージで安心。
- 講師のハズレが少なく、講義がわかりやすいだけでなく、面白い。
国家総合職でTACにお世話になった。
サポート体制がしっかりしていてよかったけど、最近はCPA学院にやや押され気味。
公認会計士といえば資格の大原とTACです。
最近ではやや合格率は東京CPA学院に負けつつも以前、高い実績を保持しています。
\ 2019年の1位合格者輩出/
公認会計士(CPA) 予備校・通信講座④ クレアール
- 料金・価格がリーズナブル。
- 過去問演習などはやや少ないかも。
- 教材を講義担当の講師が一貫して管理している。
- 最小の努力で合格までの近道を教える「非常識合格法」がユニーク。
昔はこんなに安く受講できる公認会計士予備校はなかったので、もはや価格破壊!
\公認会計士予備校史上最安値/
公認会計士(CPA) 予備校・通信講座⑤ LEC
- 公認会計士よりも司法書士、行政書士の法律系に強い予備校。
- 単発講座の種類が多く、自分の好きな講師や講座のカスタマイズがしやすい。
- 講師全体の質ではややTACより劣るものの、大手の強みでもある講師数は十分
- 教材の良質さは一番。また模試問題に定評があり、独学でもLEC教材に頼る人多数。
LECって通常はお高いイメージだけど、公認会計士講座については他の予備校よりリーズナブル。
短答式と論文式をバラバラに購入できるのも迷っている人には助かる。
会計系に関しては通学よりも通信をメインとしている模様。
\詳しくはこちら/
公認会計士(CPA)予備校・通信講座 比較ポイント① 価格
では早速各社の公認会計士のコースの値段を見ていきましょう。
どの予備校も初学者向けと経験者向けどちら向けのコースも取り揃えていますが、初学者向け講座を比較しています。
定価(税込) |
その他特典 |
キャンペーン |
いつまで |
||
短答式対策 |
論文式対策 |
||||
TAC |
740,000~830,000円 |
入学金1万円 |
冬割最大80,000円割引き |
2月1日 |
|
東京CPA 学院 |
708,000~794,000円 |
論文式試験で合格すると上級コースの受講料を全額返金 |
特になし |
特になし |
|
540,000円 |
490,000円 |
||||
クレアール |
378,000~478,000円 |
合格お祝い金+返金制度 |
最大92,000円割引 |
12月末 |
|
LEC |
398,000~468,000円 |
合格お祝い金5万円 |
早期割引きで 最大5万円オフ |
1月末 |
|
278,000~398,000円 |
268,000~358,000円 |
||||
資格の大原 |
743,000~835,000円 |
大原受講生割3% |
早期割1万円 |
12月25日 |
※上記は公認会計士試験対策のパックのコースが対象。単発のコースは入れていません。
※衛生で視聴するWEB講座の場合は通常料金より少し安くなるので価格に幅があります。
※すべて税込価格で比較しています。
一番安いのはクレアールです。
短答式と論文式が一緒になったパッケージで40万円前後というのは超破格です。
さらに10月末まではキャンペーン中なので、秋が一番安いということになります。
また、この中で短答式と論文式の講座を分離して購入できるのは、東京CPA学院とLECのみです。
公認会計士受験したいけど、短答式ですら一発で合格できるか。。
受からなくて予備校費用が無駄になるのでは・・。
とお悩みの人にはとても助かるパッケージですね。
通常の予備校の授業には視聴期限があるので、期限内に短答式を突破できない場合は論文式の講義が無駄になってしまうのを防げます。
最後に、2強のTACと資格の大原はなかなか強気のお値段ですね!
TACについては入会金1万円も必要になってくるので、このあたりの特典はその他オンライン予備校や通信講座と比べると費用面ではネックになりそうです。
ただし、この2社に関しては、お高いですが内容も充実しているのでどちらも払う価値のある予備校といえるでしょう。
★5つ段階で評価するとこんな感じでしょうか。
TAC
東京CPA学院
クレアール
LEC
資格の大原
では実際の中身はどうなのでしょうか。
講師・質・実績の順番で見ていきたいと思います。
公認会計士(CPA)予備校・通信講座 比較ポイント② 講師数
すべての講師数でみると、公認会計士以外の授業を担当している講師も含まれるので、今回は各予備校の紹介などで表に出ている看板講師の数のみで比較します。
講座担当講師数 |
代表講師 |
特記事項 |
|
TAC |
約10名~多数 |
市橋・宮内・塚本 |
講師が全員公認会計士 |
東京CPA学院 |
約25名~ |
国見・渡辺 |
予約なしで常時専任講師が質問対応 |
クレアール |
約2名~多数 |
石井・堀江 |
「非常識合格法」の著者 |
LEC |
約3名~多数 |
影山・二ノ宮 |
18年に多数有名講師が流出 |
資格の大原 |
約10名~多数 |
小松・新井 |
職員室に講師が常勤 |
※敬称略・オフィシャルHPの講師紹介参照
やはり大手の3社、TAC、東京CPA学院、資格の大原は講師の人数は圧倒的ですね。
ここは口コミベースだけど、TACの講師の方は受講生からの評判のよかったよ。
人気講師もたくさんいて、選ぶのが大変。
また東京CPA学院は特に最近講師の引き抜きに力を入れています。
東京CPA学院が近年急速に合格者を増やしている勝因は講師の良さにあるのでしょう。
残念ながら2018年にLECの人気講師を含む多くの講師が東京CPAが学院に移籍してしまいました。
これはLECにとっては大きな痛手だったでしょう。
クレアールの石井先生は「非常識合格法」の著者で、公認会計士業界でも著名な方。
石井先生と堀江先生がクレアールの看板講師だけど、合わない人ももちろんいるでしょう。
でもクレアールには他にもたくさん講師の方はいるので安心です。
TAC
東京CPA学院
クレアール
LEC
資格の大原
公認会計士(CPA)予備校・通信講座 比較ポイント③ 質
内容・質は最も重要なポイントですよね!
ここでは、講義の内容と口コミの2つのポイントから予備校講座の質を見ていきましょう。
公認会計士(CPA)予備校・通信講座 講義の内容
ここでは、代表的なコースを取り上げて講義時間などを比較してみました。
予備校名 | 講座名 | 税込価格 | 担当式講義 | 担当式答練 | 論文式講義 | 論文式答練 | オリジナル テキスト | 質問 | 添削 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TAC | 1.5年L本科生 | 760,000円~ | 約250回 | 約60回 | 約60回 | 約60回 | ◯ | ◯ | 短答2回・ 論文2回 |
東京CPA学院 | 1.8年スタンダードコース | 622,000円 | ? | ? | ? | ? | ◯ | 講師常勤 | ◯ |
クレアール | 1年合格全力投球コース | 428,000円 | ? | ? | ? | ? | ◯ | メール・電話 | 簿記はあり |
LEC | 2021年短答・論文合格コース | 338,300円 | 約116回 | 約20回 | 225回 | 145回 | ◯ | ◯ | 短答1回・ 論文1回 |
資格の大原 | 1年初学者合格コース | 743,000円 | 約270回 | 約60回 | 約176回 | 約120回 | ◯ | 講師常勤 | ◯ |
TACと資格の大原は値段も高いですが、授業時間も他の予備校よりもボリュームがあります。
一方でTACと資格の大原については、かなりの勉強時間が必要になるので覚悟のできていなかった生徒によっては付いていくのも大変なようで授業離脱率も高いようです。
また、これを見るとLECと資格の大原は論文式の答練をかなり丁寧に対策をしてくれることがわかります。
TAC、資格の大原は確かに充実のカリキュラム
講座は高いけど模試だけをこの2社いずれかで受けるというのはかなりアリ!
残念ながら東京CPA学院とクレアールについては詳細の記載がありませんでした。
東京CPA学院のHPはちょっと見づらいので、受講相談したほうが早そう。
では、実際の口コミを見ていきましょうか。
公認会計士(CPA)予備校・通信講座 講義の良いところ・悪いところ
ここでは各予備校のよいところ、悪いところをまとめました。
友人などの口コミやSNS、ブログ上の口コミに加えて、各予備校の該当HPの情報と合わせて個人的に総合判断しています。
予備校名 | 口コミ |
---|---|
TAC | 〇講師が全員公認会計士 〇予習・復習・進捗管理などのツールも充実 〇簿記検定を持っている人は割引きがある ×値段が高すぎる ×論文式の答練の回数はやや少なめ ×受講生が多いので、対応が適当なときもある |
東京CPA学院 | 〇合格後の就活までフォローしてくれるなど、サポートが手厚い 〇オーダーメイドカリキュラムで苦手科目を重点的に勉強ができる 〇LECなどの大手から人気講師を引き抜いてくるなどして講師陣が充実 ×答練回数は不明 ×模試は別で大手予備校に申し込む必要がある ×講座内容についてはHP上では不明点が多いため、受講相談が必須 |
クレアール | 〇講座の料金が安い 〇スキマ時間学習に向いており社会人合格者が多い 〇質問無制限、カウンセリングなどのサポートが充実 ×メールの返信が遅い ×テキストの誤植が多い ×短答式過去問が3年分なので、やや少ない |
LEC | 〇大手予備校にしてはリーズナブルな価格設定 〇 〇質問を他受講生と共有するなどできるシステムが進んでいる ×公認会計士としては合格実績不明 ×看板講師が大量に引き抜かれている ×リーガルマインドという名前の通り法律系の方が強い |
資格の大原 | ○合格実績ナンバーワン ○短答、論文ともに答練の回数が充実 ○全国地方でも校舎があるので、通学で通いやすい ×値段が高い ×自分スタイルで集中して効率的に勉強したい人には不向き ×良くも悪くも講義、講師ともに特別なカラーがなく面白みにかける |
いかがでしたでしょうか?
口コミはどこの予備校も賛否両論はありますね。
公認会計士(CPA)予備校・通信講座 比較ポイント④ 実績
公認会計士は2019年短答式試験のみの平均合格率が16.6%程度という難関資格です。
だからこそ、実際の合格実績はどうなのか気になりますよね?
では実際各社の実績の比較を見ていきましょう。
実績 |
|
TAC |
合格実績360名 合格率39.4% |
東京CPA学院 |
合格実績357名 合格率42.9% |
クレアール |
非公開 |
LEC |
非公開 |
資格の大原 |
合格実績470名 合格率は非公開 |
※オフィシャルHPの合格者の声参照
なんと・・!上位3社で公認会計士合格者の9割近くを占めると!?
予備校を掛け持ちしている人もいるので、一概には言えませんが公認会計士の合格者のほとんどが上位3校のいずれかを利用していたということになります。
これはすごいですね。
一方で、クレアールとLECは残念ながら合格者実績は非公開です。
合格者の声は実名付きで掲載されているので、何名も合格してるのはわかります。
だとしても合格率の開示はないので、まだまだ公認会計士講座については実績不足と言えそうですね。
クレアールもLECも今は実績がほしいため、値段設定が安くしているかもしれません。
つまり合格実績がある程度ついてきたら、値段は上がる可能性もあるということか。。
これはあくまで予想ですが、内容を考えるとこのコスパは実績なしの所以と言えそうですね。
よってこの2社については判断不可で★1つにしました。
TAC
東京CPA学院
クレアール
LEC
資格の大原
公認会計士(CPA) 予備校・通信講座 6社比較 まとめ
公認会計士レベルの難関資格を目指すならば予備校選びはとても大事ですよね。
今回はその中で人気が高く、実績・コスパにおいてそれぞれ優れている6社を紹介しました。
それぞれ違った良さがあるので自分のスタイルに合ったものを見つけられるといいですね。
実績、講座のカバー範囲はやはりTAC・資格の大原が公認会計士合格への王道ですが、自分の苦手分野を徹底的に潰したい人はオーダーメイドカリキュラムができる東京CPA学院が魅力的です。
ですが、万人受けする予備校というのはないのでその人に合った予備校を選ぶことが合格への近道になります。
同じ予備校とはいえ、感じ方はさまざま。
自分にあったスタイルで予備校を選ぶ必要があるよね。
やはり実際に話を聞いてみてるとよくわかると思います。
まずは気軽に資料請求から始めてみましょう。
\ いま最も注目の予備校 /
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